病気の解説
下垂体後葉の腫瘍
受診の目安
下垂体後葉の腫瘍では、腫瘍自体に特有の症状は少なく、尿崩症を発症することは稀です。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、内分泌・代謝内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
下垂体後葉から発生する腫瘍はとても稀です。トルコ鞍内や鞍上部から発生することがあり、組織名は下垂体細胞腫(ピツイサイトーマ)や顆粒細胞腫と呼ばれます。腫瘍はきわめて緩徐に大きくなり特有の症状は少なく、尿崩症をきたすことは稀です。周囲を圧迫すると頭痛や視野障害、下垂体前葉機能障害がみられることがあります。無症候例が多く、40〜60歳代の成人にみられることが多いとされています。
主な症状
腫瘍自体に特有の症状は少なく、尿崩症を発症することは稀です。腫瘍が大きくなると周囲を圧迫して頭痛や視野障害を生じることがあります。加えて下垂体前葉の機能障害として月経障害やインポテンツ、倦怠感などがみられることがあります。これらは成人の40〜60代でみられることがあると説明されています。
検査と診断
診断
検査には特有の症状や検査所見が乏しいとされ、内分泌機能障害は約半数で認められることがあると報告されています。MRIでは前方の腫瘍圧迫などの所見がみられることがあり、脳血管撮影では腫瘍性の血流が見られることが多いとされています。鑑別には非機能性下垂体腺腫や時に頭蓋咽頭腫などが挙げられます。
治療
治療
無症候で進行がない場合は経過観察(定期的な内分泌検査とMRIフォロー)が原則です。症状がある場合や腫瘍が進行する場合は外科治療を検討します。多くは経鼻的摘出術が行われ、術中は腫瘍が線維性で硬く、出血しやすく境界が不明瞭なことがあるとされています。全摘出が難しいことも多く、術後には尿崩症や下垂体機能障害を合併することもあります。
経過と生活
経過・予後
無症候例の多くは増大せず良好な経過をたどると報告されています。症候例でも腫瘍を全摘出できれば再発の可能性は低いとされますが、部分摘出の場合は追加治療を検討します。稀に急激な再増大・悪性化をきたした報告もあるとされています。
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出典
参考: 下垂体後葉の腫瘍|一般の皆様へ|日本内分泌学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。