病気の解説
卵巣出血
緊急性の高い症状
妊娠中・産後や下腹部に、突然の激しい痛み・多量の出血・ふらつきや意識の低下があるときは、ただちに救急(119)または産科へ連絡してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
卵巣出血では、下腹部の痛みです。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに産婦人科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
卵巣出血とは、排卵や外部からの刺激などにより卵巣の傷から出血する状態です。主に20〜30代の女性に多いとされていますが、排卵がある女性なら誰にでも起こる可能性があります。性行為の後に腹痛が強くなることがある場合には、卵巣出血の可能性を考えることがあります。
主な症状
主な症状は下腹部の痛みです。痛みは出血した卵巣の近くで起こりやすく、右側に起こることが多いとされます。出血量が多いと腹膜を刺激して全体に痛みが広がり、吐き気や嘔吐、下痢がみられることがあります。出血が多くなると血圧が下がり顔色が悪くなる等、ショック状態になることもあります。
検査と診断
診断
卵巣出血を疑ったときは、まず妊娠の有無を確認します。妊娠反応検査のほか、内診と経腟超音波検査で子宮と卵巣の状態を調べます。腹腔内出血が疑われる場合は血液検査で貧血の程度や凝固能を評価します。CTやMRIを併用することもあります。
治療
治療
治療は出血の程度によって異なります。多くは自己止血して自然に血が吸収され、経過観察で問題ないことが多いとされています。ただし急な貧血の進行が起こる可能性があるため、入院して様子を見ることが多いです。出血が少なく安定している場合は数日から1週間程度の安静入院で経腟超音波や血液検査を繰り返し観察します。腔内出血が多くショック状態の場合や貧血進行が疑われる場合には輸血や緊急手術が検討されることがあります。手術は開腹と腹腔鏡の二つの方法があり、止血法には焼灼止血や卵巣の一部を切除して止血する方法があります。卵巣出血後は排卵機能が正常であれば妊娠・出産に大きな影響は少ないと考えられています。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。