病気の解説

常位胎盤早期剥離

別名:胎盤早期剥離

まず相談する診療科産婦人科
この解説の項目7項目

緊急性の高い症状

お腹の強い痛みが続く・硬く張る・性器出血・胎動が減ったと感じるときは、ただちに救急(119)または産科へ連絡してください。

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

妊娠中の持続する腹痛やお腹の張り・性器出血があるときは、すぐに連絡してください。

基本

概要

常位胎盤早期剥離は、胎盤が妊娠中に子宮から早くはがれる状態です。危険因子には高齢・高血圧・胎盤への酸素供給不足・感染症・血液凝固障害・既往歴・腹部外傷・喫煙・胎児周囲の羊水量が多い場合・コカイン使用などがあります。胎盤がはがれると胎児への酸素や栄養の供給が減り、出血やショック、腎不全などを引き起こすことがあります。

主な症状

症状は剥離の程度と出血量で異なります。突然の腹痛や持続する痛み、腹部を押すと圧痛を感じること、血圧が急に下がること(ショックの可能性)、出血は鮮紅色や暗赤色で持続的なこともあります。出血が少なく症状がほとんどない場合もあります。胎盤がはがれると胎児への酸素と栄養の供給が減り、胎児の状態が悪化することがあります。

リスク因子

危険因子としては高齢・高血圧・胎盤への酸素不足・羊膜内感染・血管炎・着床異常・腹部外傷・抗リン脂質抗体症候群・喫煙・胎児周囲の羊水過多・コカインの使用などが挙げられます。

検査と診断

診断

診断は胎児の心拍数のモニタリングや血液検査、場合により超音波検査で行います。超音波検査は早期剥離の診断を確定するのに役立つ一方、症状と超音波所見が一致しないこともあります。血圧や尿・血液検査を通じて妊娠関連の問題がないかも確認します。

治療

治療

治療は症状の重さや妊娠週数により入院してモニタリングを行う場合があります。出血が続く場合や胎児の状態が不安定になる場合、あるいは妊娠が満期であれば分娩を進めることがあります。入院中は安静や胎児と母体の状態の観察が行われ、必要に応じてコルチコステロイドが検討されることがあります。経腟分娩が難しい場合は帝王切開になることがあります。ショックや播種性血管内凝固症候群が生じた場合には適切な対応が行われます。

産婦人科で扱うほかの病気

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。