病気の解説

呼吸不全(急性呼吸不全/慢性呼吸不全)

まず相談する診療科呼吸器内科
この解説の項目5項目

緊急性の高い症状

  • 急に呼吸が苦しくなった
  • 急に意識が混乱している
  • 唇や皮膚が青っぽくなっている(家族が気づいた場合も)

これらのときは119番で救急車を呼んでください。

出典:米国国立心肺血液研究所(NHLBI)

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

呼吸不全は、急に起こるもの(急性)と、1か月以上続くもの(慢性)で受診の考え方が違います。

  • 急に息が苦しくなった・ぼんやりして受け答えがおかしい・唇や皮膚が青っぽいときは、急性呼吸不全のおそれがあり、救急での治療が必要です。
  • 坂道や階段で息切れする、身の回りの動作でも息が切れる、強い疲れや眠気が続くときは、呼吸器内科を受診してください。
  • すでに慢性呼吸不全で在宅酸素療法などを受けている方は、頭痛、ぼんやりする、手がふるえる(羽ばたくような動き)など、いつもと違う症状が出たら主治医に相談してください。

息切れは心臓や肺のほかの病気でも起こり、症状だけで病名や重さは判断できません。

出典:米国国立心肺血液研究所(NHLBI)、日本呼吸器学会

基本

概要

呼吸不全とは、血液中に十分な酸素がない状態や、逆に二酸化炭素が過剰になっている状態を指します。これらの問題が同時に起こることもあります。呼吸は、肺が酸素を取り込み、血液に移動させて臓器に運ぶ重要な役割を果たしています。心臓や脳などの臓器は、酸素を豊富に含む血液を必要としています。また、呼吸は血液中の二酸化炭素を取り除く役割も持っています。二酸化炭素が過剰になると、臓器に悪影響を及ぼす可能性があります。

主な症状

呼吸不全の症状は、原因や血液中の酸素および二酸化炭素のレベルによって異なります。血液中の酸素レベルが低下すると、息切れや空気不足を感じることがあります。また、皮膚や唇、爪が青白くなることもあります。二酸化炭素のレベルが高くなると、呼吸が速くなり、混乱を引き起こすことがあります。

原因

呼吸不全は、呼吸を支える筋肉や神経、骨、組織、または肺に直接影響を与えるさまざまな状態によって引き起こされることがあります。これらの状態が呼吸に影響を与えることで、呼吸不全が発生する可能性があります。

呼吸器内科で扱うほかの病気

出典

参考: Respiratory Failure(英語の信頼できる医療情報源を、意味を変えない検証済みの翻訳で再構成)
受診の目安の出典:NHLBI: Respiratory Failure / 日本呼吸器学会 呼吸器の病気 H-02 慢性呼吸不全(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。