病気の解説
夜尿症
別名:遺尿症
受診の目安
夜尿症では、夜間の尿失禁が主な症状ですが、日中にも尿失禁がみられることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、内分泌・代謝内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
夜尿症(なく夜間のおねしょ)は、睡眠中に膀胱の尿をコントロールできず、尿が出てしまう状態を指します。出典には、日中の尿失禁と夜間の尿失禁の区別や、原因として発達の遅れやトイレトレーニングの未完了、膀胱の過活動、排尿の我慢や姿勢の問題などが挙げられています。先天異常や解剖学的な異常が関与することもあると説明されています。治療は原因により異なり、感染症には抗菌薬、先天異常がある場合には手術の可能性が示唆されています。親の対応としては罰を避け、治療計画への参加が重要と記載されています。
主な症状
夜間の尿失禁が主な症状ですが、日中にも尿失禁がみられることがあります。日中の尿失禁は、尿路感染や便秘、腟への尿の逆流、膀胱の筋力低下などが関係すると説明されています。特定の徴候として、6歳以上で日中の尿失禁がある場合や、神経損傷・脊椎異常を示す徴候、長期間失禁がなかった後に新たに尿失禁が出るといった点が警戒項目として挙げられています。
原因
夜間尿失禁の主な原因は、発達の遅れ・未完了のトイレトレーニング・膀胱が完全に満たされる前に収縮すること・就寝前の過度の水分摂取・深い睡眠などが挙げられます。日中の尿失禁は、尿路感染症・便秘・尿道や腟への尿の逆流・膀胱の筋力低下・神経系の影響などが関係すると説明されています。
病態
膀胱の収縮や排尿機能のトラブル、神経系の影響、膀胱尿道の機能の乱れが関与する可能性が示唆されています。特定の神経系の損傷や脊椎異常がある場合には、膀胱空排に影響することがあるとされています。
リスク因子
家族歴(両親のどちらか・または両方に夜尿症がある場合の発生リスク)、発達の遅れ、未完了のトイレトレーニング、便秘などが挙げられます。
検査と診断
検査
病歴聴取と身体診察を基に診断されることが多く、必要に応じて尿検査・尿培養、超音波検査、脊椎のX線検査、尿路造影検査などが検討されることがあります。糖尿病やバソプレシン抵抗症の疑いがある場合には血液検査・尿検査が補助的に行われることがあります。
診断
診断は主に病歴と身体診察に基づき、必要に応じて追加の検査を行います。日中の尿失禁があるかどうか、警戒すべき徴候の有無、発達の状況などから判断します。
鑑別
夜間と日中の尿失禁の組み合わせや、先天異常・解剖学的異常の有無、神経系の徴候などを総合的に考慮します。
治療
治療
治療は原因により異なります。感染症には抗菌薬、先天異常や解剖学的異常には手術の可能性があります。治療計画には家族と子どもの参加が重要で、罰は避けるべきと説明されています。夜間と日間の尿失禁の状況に応じて、他の対処法が取られることがあります。
経過と生活
合併症
本文では直接の合併症は挙げられていませんが、夜尿症による心理的影響を軽減するための理解と治療参加の重要性が述べられています。
その他
初期症状
日常の習慣や睡眠パターン、就寝前の水分摂取量、発達の遅れなどが夜間尿失禁の背景として挙げられています。両親のどちらかに夜間尿失禁がある場合の確率、両親ともの場合の確率など家族歴の影響も示されています。
小児科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。