病気の解説

大腿骨頭壊死

まず相談する診療科整形外科
この解説の項目5項目

受診の目安

大腿骨頭壊死では、股関節の大腿骨の先端部分が壊死する病気です。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに整形外科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。

基本

概要

大腿骨頭壊死は、股関節の大腿骨の先端部分が壊死する病気です。症状としては、急に始まる股関節の痛みや歩行時の跛行が見られます。これは、長い時間をかけて進行する変形性股関節症とは異なり、比較的急性に発症します。初期には関節の変形による機能障害はあまり見られません。

原因

大腿骨頭壊死は、血液の循環が必要な骨において、特に血流障害が起こりやすい部位で発生します。大腿骨頭は血管が少なく、血流障害が起こると骨が壊死します。壊死した部分が大きくなると、体重を支えきれなくなり、骨が潰れて痛みが出てきます。特発性大腿骨頭壊死症と呼ばれる場合は、原因がはっきりしないことが多いです。

検査と診断

診断

大腿骨頭壊死の診断は、初期には単純X線では変化が見えないため、MRIを用いて行います。MRIで特有の所見が確認できれば、診断が確定します。また、他の部位の壊死も調べるために骨シンチグラフィーを行うこともあります。

治療

治療

大腿骨頭壊死の治療には、まずはお酒の飲みすぎやステロイド剤の使用を控えることが重要です。発症後は、初期に強い痛みがある場合、杖を使ったり安静にしたり、投薬で痛みを和らげることができます。しかし、壊死の範囲が広い場合や骨粗鬆症が進んでいる場合は、痛みが続くことがあります。壊死域が広く変形が進行する可能性が高い場合には、手術が考慮されます。手術には、大腿骨の形状を変えることで荷重面を健常な関節面に移動させる方法や、変形が進行している場合には人工股関節手術が行われることがあります。

整形外科で扱うほかの病気

出典

参考: 日本整形外科学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。