病気の解説
急性呼吸不全・ARDS
緊急性の高い症状
- 急に呼吸が苦しくなった、意識が混乱している、家族などが唇や皮膚の青紫色に気づいたときは、すぐに119番通報してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
急性呼吸不全やARDS(急性呼吸窮迫症候群)は、肺炎やけが、重い病気などをきっかけに短い期間で急に起こる状態で、多くは入院して酸素吸入や人工呼吸などの治療を受けます。急に息が苦しくなった、呼吸が速い、意識が混乱している、唇や皮膚が青紫色といったときは、救急での治療が必要です。
- 入院中・治療中の方やご家族は、息苦しさが強くなるなど気になる変化があれば、すぐに担当医・看護師に伝えてください。
- 退院後に息切れが続く・強くなるときは、かかりつけの医療機関(呼吸器内科など)に相談してください。
息苦しさは心臓や肺のさまざまな病気で起こり、症状だけで病名は判断できません。
出典:NHLBI What Is Respiratory Failure?、NHLBI ARDS、日本呼吸器学会 急性呼吸不全・ARDS
基本
概要
急性呼吸不全は、血液中の酸素が不足し、体の各臓器に悪影響を及ぼす状態です。特に、動脈血中の酸素分圧が60mmHg未満になると呼吸不全と定義されます。急性呼吸不全は、短期間で急に発症するものを指します。呼吸不全には、酸素分圧が正常または低下しているⅠ型と、二酸化炭素分圧が増加しているⅡ型の2種類があります。
原因
急性呼吸不全の原因には、肺炎や急性肺血栓塞栓症、自然気胸などが含まれます。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や間質性肺炎が感染や心不全などによって急に悪化することもあります。特に、急性呼吸促迫症候群(ARDS)は、様々な原因によって引き起こされる症候群で、肺に直接ダメージを与えるものや、他の病気が原因となることがあります。
治療
治療
急性呼吸不全の治療は、呼吸を補助するための酸素吸入や人工呼吸と、呼吸不全を引き起こした元の病気に対する治療に分けられます。特に酸素は生命維持に不可欠ですが、Ⅱ型呼吸不全の患者には大量の酸素投与が危険な場合があります。ARDSの治療では、気管に圧力をかけて空気を送り込む人工呼吸管理が行われ、原因となる細菌感染症に対して抗菌薬療法も実施されます。
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出典
参考: 日本呼吸器学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:NHLBI What Is Respiratory Failure? / NHLBI ARDS / 日本呼吸器学会 急性呼吸不全・ARDS(2026-10-13 確認)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。