病気の解説
扁平苔癬
別名:口腔扁平苔癬
受診の目安
扁平苔癬では、かゆみを伴う発疹が多く、発疹の部位により色は薄い皮膚だと紫がかって見え、濃い皮膚だと茶色がかって見えることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、皮膚科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
扁平苔癬は、主に体の表面に現れる皮膚の発疹で、かゆみを伴い、紫色や茶色に見えることがあります。隆起は境界がはっきりしており、横から光を当てると光沢が見えることがあります。皮膚をかいたり軽いけがをすると新しい発疹ができることがあります。発疹が治った後も色が濃いまま残ることがあります。最も現れやすい部位は体幹、手首の内側、脚、陰部で、顔にはあまり出ません。脚では大きく厚くなることや、うろこ状のくずを伴うことがあります。頭皮にできると一部が脱毛することがあります。発疹は通常、左右対称に現れます。
主な症状
かゆみを伴う発疹が多く、発疹の部位により色は薄い皮膚だと紫がかって見え、濃い皮膚だと茶色がかって見えることがあります。隆起には光沢が見られることがあります。頭皮の発疹では部分的な脱毛が起こることがあります。皮疹は体の左右で均等に現れることが多いです。なかなか治らないこともありますが、痛みを伴う症状がある場合もあります。
検査と診断
診断
扁平苔癬の診断は、医師による発疹の外観と発生部位の観察で判断されることが多いです。他の病気と見た目が似ているため、医師は通常、組織を顕微鏡で調べる検査(生検)を行います。診断後には肝機能検査やB型・C型肝炎の検査を行うことがあります。
治療
治療
かゆみを抑えるための対策や、ステロイド薬の注射・錠剤・ローションなどの治療が行われることがあります。必要に応じて光線療法が選択されることもあります。口腔内の痛みを和らげる対策もあります。発疹が出ていない時期には治療は一般的に必要ありません。扁平苔癬を引き起こす薬剤がある場合は、それを使用中止・控えることが勧められることがあります。
経過と生活
経過・予後
扁平苔癬は通常1~2年で自然と治まることが多いですが、口腔内にできた場合には長く続くことがあります。皮疹がある期間は長期の治療が必要になることがあります。痛みのある口内炎が生じた場合には、まれに口腔がんが生じることがありますが、皮膚の発疹ががん化することはありません。口内炎は通常、生涯続くこともあります。腟や外陰部の扁平苔癬は慢性的になりやすく、治療が困難になることがあり、生活の質へ影響や瘢痕が残ることがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。