病気の解説

挫滅症候群

別名:クラッシュシンドローム、クラッシュ・シンドローム、クラッシュ症候群、圧挫症候群

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緊急性の高い症状

  • 重いものに長く挟まれていた(見た目は軽くても)
  • 挟まれていた手足が腫れている、しびれる・動かしにくい

心臓が止まる、腎臓の働きが落ちるなど命にかかわる状態になることがあるため、救急の医療が必要です。

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

地震や事故などで、家具・がれき・車などの重いものに手足や腰が長く挟まれていた人は、助け出された時に元気そうに見えても、そのあと急に容体が悪くなることがあります。

119番や警察・消防などに救助を頼み、助け出された人は重症の患者を治療できる医療機関で診てもらってください。医師には、下敷きになっていた時間を伝えてください。

症状だけで病名は判断できません。

出典:練馬区 避難拠点運営の手引(クラッシュ症候群)、CDC(米国疾病予防管理センター)

基本

概要

挫滅症候群とは、長時間にわたり手足や臀部を圧迫された後に圧迫が解除されることで生じる状態です。圧迫の部位や時間によっては、圧迫解除後に急性腎不全やショックを起こし、命に関わることがあります。筋肉が豊富な部位が4〜6時間圧迫されると発症するという見方がありますが、1時間以内の圧迫で起こる例もあるとされています。日本では1995年の阪神淡路大震災で多く報告されました。英語名は Crush Syndrome や 圧挫症候群と表記されることがあります。

主な症状

挫滅症候群では、ショックや血圧の低下、圧迫された手足の腫れ、圧迫部位の運動・感覚の障害などがみられることがあります。両足の麻痺がある場合には、脊髄損傷との鑑別が必要です。尿は褐色になることがあり、ミオグロビンが尿に出るためです。

原因

圧迫を受け続けた状態の後、救出後に起こることがあります。倒壊した建物などで重量物に挟まれるなどの原因があり、圧迫が続くと血流が遮断され筋肉が障害を受け、その後血流が再開すると筋細胞の内容物が流出します。これによりクレアチンキナーゼやミオグロビン、カリウムなどが体内へ放出され、血中のカリウム濃度が上がる高カリウム血症を引き起こすことがあります。ミオグロビンは尿中へ出て尿の色が褐色になることがあります。圧迫解除後には、滞っていた物質が血流に乗って全身へ巡るため、全身へ影響が及ぶことがあります。

検査と診断

検査

救出後の方でも挫滅症候群を疑い、血液検査などを行うことが重要です。検査では高クレアチンキナーゼ血症や高ミオグロビン血症、高カリウム血症、低カルシウム血症、高リン血症、代謝性アシドーシスなどがみられることがあります。圧迫解除後には乳酸が血流に入ることで高度な乳酸アシドーシスを起こすことがあります。

治療

治療

高カリウム血症の治療として、50%ブドウ糖とインスリンの注射、炭酸ナトリウムによる代謝性アシドーシスの補正、ケイキサレートによるカリウムの吸着などの対応が挙げられます。低カルシウム血症の治療としてカルシウムの投与が行われることがあります。心電図でのモニターを行い、不整脈が生じた場合には適切な処置をします。心室細動や心室頻拍が起きた際には電気的除括(ショック)が行われることがあります。

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出典

参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:練馬区 避難拠点の手引(救出救助・クラッシュ症候群) / CDC: After an Earthquake: Management of Crush Injuries & Crush Syndrome (CDC Stacks)(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。