病気の解説

線状皮膚炎

まず相談する診療科皮膚科
この解説の項目8項目

受診の目安

線状皮膚炎では、ペデリンに触れた後、数時間ほどしてから皮膚がヒリヒリ痛み、時間が経つにつれて赤みや水ぶくれが出ることがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、皮膚科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。

基本

概要

線状皮膚炎は、アオバアリガタハネカクシという虫の毒であるペデリンが皮膚に触れることで起こる皮膚炎です。毒に触れてから数時間後に、ヒリヒリする痛みや発赤、水ぶくれが生じることがあります。毒に触れた部位を流水で洗い流すことが大切です。治療には、炎症を抑えるためのステロイド外用薬や、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬が使われることがあります。皮膚の炎症が長引くと感染の可能性があり、抗生物質が検討されることもあります。

主な症状

ペデリンに触れた後、数時間ほどしてから皮膚がヒリヒリ痛み、時間が経つにつれて赤みや水ぶくれが出ることがあります。病変は線状の形になることが多く、やけどに似た見た目になることもあります。傷ついた皮膚のバリア機能が低下するため、細菌感染が起きやすく治りが遅れる場合があります。目の近くや結膜にも影響が出ることがあるため、ペデリンが付着した手で目をこするのは避ける必要があります。

原因

原因は、アオバアリガタハネカクシという虫に含まれる毒ペデリンが皮膚に付着することです。虫を手でつぶすと毒が手につき、ドアノブやタオルなどに触れても発症することがあります。虫は畑や川など湿潤な環境にみられます。

病態

ペデリンは皮膚の細胞にあるタンパク質やDNAを傷つける作用があり、これが炎症の原因となります。毒に触れた部位は炎症を起こし、皮膚のバリア機能が損なわれることがあります。

検査と診断

診断

線状皮膚炎は、比較的特徴的な皮膚の症状から、特別な検査をしなくても診断できることがあります。発症前に湿潤環境で虫と接触した可能性がある情報も、診断の手掛かりになります。皮膚科を受診すると、これらの情報から多くの場合診断されます。

治療

治療

毒に触れた部位は流水で洗い流すことが重要です。結膜炎などの合併が生じることがあるため、毒が付着した手で目をこすのは避けます。炎症を抑えるためのステロイド外用薬が使われ、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬が用いられることもあります。細菌感染が疑われる場合には抗生物質が検討されることがあります。

経過と生活

予防

アオバアリガタハネカクシを不用意に潰さないこと、毒に触れにくい行動をとることが大切です。毒は死骸でも活性があるため注意します。虫が生息する場所を避け、野外活動の際には長袖・長ズボンなど皮膚の露出を減らす対策が有効です。

皮膚科で扱うほかの病気

出典

参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。