病気の解説
老人性脂腺増殖症
受診の目安
- 額や頬、鼻のあたりに、黄色っぽい小さなぶつぶつができて気になるとき
- ぶつぶつが大きくなっていく、出血する、傷が治らないといった変化があるとき
- 見た目が気になり、取り除く方法を相談したいとき
相談先は皮膚科です。この病気は基底細胞がんという皮膚がんと見間違えられることがあり(DermNet)、見た目だけで自分で判断することはできません。大きくなるできものや治らない傷は、より重い病気のサインのこともあります(Cleveland Clinic)。
基本
老人性脂腺増殖症とは
皮膚のあぶら(皮脂)を出す脂腺が大きくなり、小さな盛り上がりとして見える状態です(Cleveland Clinic)(DermNet)。中年以降の人によくみられ、害のない良性のもので、がんではありません(DermNet)(Cleveland Clinic)。なお、名前の似た「脂漏性角化症(老人性いぼ)」とは別の病気です。
主な症状
- 見た目:黄色っぽい、または肌色〜茶色の小さなぶつぶつで、真ん中が少しへこんでいることが多いとされます(Cleveland Clinic)(DermNet)。
- できやすい場所:額や頬に多く、鼻やあご、胸の上のほうにできることもあります(DermNet)(Cleveland Clinic)。
- 自覚症状:害はなく、ふつうは見た目の変化が中心です。こすれて刺激を受けることはあります(DermNet)。
原因・なりやすい要因
ホルモンの変化が関わると考えられています。年齢とともに男性ホルモンが減ると、脂腺の細胞の入れ替わりが遅くなり、脂腺が大きくなるとされます(Cleveland Clinic)。臓器移植を受けた人など、免疫を抑える治療を受けている人に多いとも報告されています(DermNet)(Cleveland Clinic)。
検査と診断
診断
皮膚科医が皮膚を観察し、必要に応じてダーモスコピー(拡大鏡)で、毛穴のまわりに黄色い小さなかたまりが集まる様子や血管の見え方を確認して判断します(DermNet)(Cleveland Clinic)。基底細胞がんとの区別が必要な場合には、まれに皮膚の一部を採って調べることがあります(Cleveland Clinic)。
治療
治療
害のないものなので、治療は必ずしも必要ありません(DermNet)(Cleveland Clinic)。見た目が気になる場合や刺激を受ける場合には、次のような方法が選ばれることがあります。
- 処置で取り除く:電気で焼く、レーザーで蒸散させる、凍結する、削る・切り取る、などの方法があります(DermNet)(Cleveland Clinic)。
- 薬:数が多い場合などに、飲み薬が使われることがありますが、やめると再び出てくることがあります(DermNet)(Cleveland Clinic)。
自分でつぶしたり取ったりしようとせず、医療機関で相談することが勧められています(Cleveland Clinic)。
経過と生活
経過
悪性に変わる病気ではありません(Cleveland Clinic)。処置で取り除いたものは治りますが、別の場所に新しくできることはあります(Cleveland Clinic)。
皮膚科で扱うほかの病気
出典
DermNet「Sebaceous hyperplasia」 / Cleveland Clinic「Sebaceous Hyperplasia」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。