病気の解説

耳性帯状疱疹

まず相談する診療科皮膚科感染症内科
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受診の目安

  • 耳やその周囲にピリピリ・ズキズキした痛みが続き、赤いぶつぶつや水ぶくれが出てきたとき
  • 耳の発疹に加えて、片側の顔のゆがみ、聞こえにくさ、耳鳴り、めまいがあるとき
  • 発疹は出ていないが、耳の痛みのあとに顔の片側が動かしにくくなったとき

発疹が中心なら皮膚科、顔のまひや聞こえ・めまいの症状があれば耳鼻咽喉科が相談先です。帯状疱疹の抗ウイルス薬は発疹が出てから3日以内に始めると効果が高いとされ(MedlinePlus)(NORD)、早めの受診が大切です。耳の痛みや顔のまひはほかの病気でも起こるため、症状だけで判断することはできません。

基本

耳性帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が、体に潜んだまま何年もたってから再び暴れ出して起こる、痛みを伴う発疹です(MedlinePlus)。これが耳のまわりに出たものを耳性帯状疱疹と呼びます。顔面神経まで巻き込まれて顔のまひなどを伴う状態は、ラムゼイハント症候群とも呼ばれます(NORD)。

主な症状

発疹の前後

  • 発疹が出る数日前から、その場所に痛み・かゆみ・ちくちく感が先に出ることがあります(CDC)。
  • 耳の外側や耳の穴に、痛む水ぶくれができます(NORD)。
  • 帯状疱疹の水ぶくれは、通常7〜10日でかさぶたになるとされます(CDC)(MedlinePlus)。
  • 熱、頭痛、寒気を伴うこともあります(CDC)。

耳や顔の神経に及んだとき

  • 片側の顔の筋肉が弱まり、まぶたが閉じにくくなることがあります(NORD)。
  • 聞こえや体のバランスに問題が出ることがあり、一時的なことも、残ってしまうこともあります(MedlinePlus)。
  • 耳鳴りや吐き気を伴うめまい、音が響いて聞こえるといった症状が出る人もいます(NORD)。

原因・なりやすい要因

水ぼうそうにかかったことがある人なら誰でも帯状疱疹になる可能性があります。年齢とともにかかりやすくなり、50歳を超えると特に多いとされます。病気や薬(ステロイドなど)で免疫が弱まっている人、感染症やストレスもきっかけになりうるとされています(MedlinePlus)。耳の周囲に出る型では、60歳を超えた人に多いと報告されています(NORD)。

検査と診断

診断

帯状疱疹は、経過の聞き取りと発疹の見た目からおおむね診断でき、必要なときだけ発疹の一部を検査します(MedlinePlus)。顔のまひがある場合は、発疹を伴わない顔面まひとの区別が大切になります(NORD)。

治療

治療

  • ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬が使われます。病気を短く・軽くし、長引く神経痛の予防にも役立つことがあるとされます(MedlinePlus)。
  • 顔のまひを伴う場合は、抗ウイルス薬にステロイド薬を組み合わせることが一般的とされます(NORD)。
  • 痛みには鎮痛薬が使われ、めまいや目の保護、顔のリハビリなどは症状に合わせて行います(MedlinePlus)(NORD)。

日常生活の注意

薬の使い方やケアは、医療機関の指示を優先してください。

  • 帯状疱疹そのものは人にうつりませんが、水ぼうそうにかかったことも予防接種もない人は、水ぶくれの液に直接触れると水ぼうそうになることがあります。発疹を覆っておくと危険は低くなり、かさぶたになった後はうつさないとされます(MedlinePlus)。
  • かゆみには、冷たいタオルを当てるなどの方法が和らげる助けになるとされます(MedlinePlus)。

経過と生活

予防

帯状疱疹とその合併症を防ぐワクチンがあります(MedlinePlus)(CDC)。接種の対象や時期は国や持病によって異なるため、かかりつけ医に相談してください。

経過

帯状疱疹で最も多い合併症は、発疹が治ったあとも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」で、年齢が高いほど起こりやすいとされます(CDC)。耳性帯状疱疹で顔のまひや難聴が出た場合、早く治療すれば経過はおおむね良好とされますが、症状が残る人もいます(NORD)。

皮膚科で扱うほかの病気

出典

MedlinePlus「Shingles」 / CDC「Shingles Symptoms and Complications」 / NORD「Ramsay Hunt Syndrome」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。