病気の解説
肝膿瘍
受診の目安
肝膿瘍では、代表的な症状として発熱・右わき腹の痛み・肝腫大が挙げられますが、症状には個人差があります。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに消化器内科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
肝膿瘍は、肝臓の中に細菌・原虫・真菌が入り込み、増えて膿がたまる状態です。原因として細菌性と赤痢アメーバ性があり、まれに真菌が原因となることもあります。糖尿病がある方や肝臓・胆管の病気、免疫力が低い方に起こりやすいとされ、発展途上国由来の感染がみられることがあります。
主な症状
代表的な症状として発熱・右わき腹の痛み・肝腫大が挙げられますが、症状には個人差があります。場合によっては腹水や胸水がみられることもあります。アメーバ性肝膿瘍では、腸炎の症状がなくても発症することがあり、腸の症状がない場合もあります。
検査と診断
検査
腹部超音波検査やCT検査で膿瘍の有無と場所を確認します。細菌性とアメーバ性の見分けは難しいことがありますが、アメーバ性は肝臓の右側に単発でできやすい特徴があるとされます。血液検査では細菌性の場合に炎症反応の指標が上がることが多い一方、アメーバ性では肝胆道系酵素が必ずしも上がらないこともあり、アメーバ性肝膿瘍では血清アメーバ抗体を調べることがあります。
治療
治療
細菌性肝膿瘍の場合は、炎症が落ち着くまで抗菌薬を投与します。一般的には2~3週間の点滴治療の後、内服薬を併用して合計4~6週間の治療を行います。大きな膿瘍や重症例では、経皮的に膿を排出するドレナージを併用することがあります。
治療
アメーバ性肝膿瘍の治療では、第一選択としてメトロニダゾールという薬を内服します。期間は7~10日程度で、内服中と内服後1週間は飲酒を控える必要があります。妊婦には用いないこととされています。破裂の危険性がある場合には膿瘍のドレナージが必要になることもありますが、通常は内服薬で改善することが多いとされています。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。