病気の解説

肺の良性腫瘍

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受診の目安

肺の良性腫瘍は自覚症状が乏しく、血液検査や健康診断で気づかれることが多い病気です。検査の異常を指摘された・数値が気になるとき、体調の変化が続くときは、呼吸器内科に相談してください。すでに治療中の方は自己判断で中断しないでください。

基本

概要

肺の良性腫瘍は気管支や肺の組織、血管、胸膜などからでき、肺腫瘍全体の2~5%を占めます。肺の悪性腫瘍と比べるとまれで、がんや転移性腫瘍と区別を考える際に重要です。多くは無症状で、健康診断や治療中の胸部検査で陰影として見つかることが多いです。腫瘍は大きくなる速度が遅く、他の臓器へ転移しません。画像だけでは肺がんと似て見えることがあり、経過を慎重に追うことがあります。

主な症状

症状が出にくいことが多く、健康診断やフォロー中の検査で見つかることが多いです。腫瘍の場所によってはせきや痰が出ることがあり、気管支が狭くなると肺炎を起こすことがあります。

検査と診断

検査

胸部エックス線やCTだけでは悪性の病気と区別が難しい場合があります。気管支鏡で腫瘍の細胞を取り、良性か悪性か判断します。採取が難しい場合や組織が少量だと判断も難しく、手術で診断することがあります。気管支鏡以外にCTやMRIで腫瘍の形や内部を評価します。近年はPET検査が普及し、1cm以上の大きさの腫瘍では良性か悪性かの判断の目安になることがあります。

治療

治療

良性腫瘍の治療は原則として手術です。ただし、周囲の臓器を圧迫して呼吸機能が低下する場合や、繰り返す肺炎が発生する場所などでは手術を検討します。悪性の区別がつかない場合には手術で診断と治療を同時に行うことがあります。明らかに良性と分かっていて、合併症や高齢などで手術が難しい場合には、内視鏡の届く場所の気管支腫瘍に対して内視鏡で取り除くこともあります。良性と確定し、増大傾向がなく無症状の場合には経過観察だけでよいこともあります。放射線療法や薬物療法は効果がないとされています。

経過と生活

生活上の注意

特別な注意は必要ありませんが、腫瘍が増大していないかを定期的に検査してもらうため、かかりつけ医を持つとよいでしょう。手術後には胸の痛みが続くことがありますが、多くは再発ではなく手術時の傷が神経を刺激するためと考えられています。

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出典

参考: 日本呼吸器学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。