病気の解説
腹部大動脈瘤
緊急性の高い症状
突然の激しい腹部や背中・わき腹の痛み、冷や汗、失神があるときは破裂のおそれがあり、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
健診などで指摘された方は定期的な経過観察を。腹部の拍動感や痛みがあれば受診してください。
基本
概要
腹部大動脈瘤は、腹部の大動脈がこぶのように膨らんだ状態です。症状がないことも多く、腹部に拍動を感じることや、痛みを感じることがあります。破裂すると強い痛みや急なショックに至ることがあり、命に関わる状態です。
主な症状
痛みが現れることがあります。腹部に深く刺すような痛みや、背中や脇の痛みを感じることもあります。動脈瘤から血液が漏れるとひどい痛みが続くことがあり、破裂すると耐え難い痛みと圧痛を感じ、重症の場合はショックに陥ることがあります。破裂した腹部大動脈瘤はほぼ確実に死亡につながることがあります。
検査と診断
診断
診断には腹部の超音波検査やCT検査が用いられます。痛みの有無にかかわらず、画像検査で偶然見つかることもあります。腹部を触って拍動を感じることや、聴診で雑音を聞くことがあります。X線ではカルシウムが壁に沈着した動脈瘤が見つかることもありますが、他の情報は少ない場合が多いです。
治療
治療
直径が約5センチ未満の動脈瘤は破裂が起きにくいとされ、血圧を下げる薬やコレステロールを下げる薬、アスピリンの使用と禁煙といった医療管理で様子を見る場合があります。動脈瘤が大きくなる速さを画像検査で測り、修復が必要か判断します。初期は3~6カ月ごと、それ以降は大きさの変化の速さに応じて検査の間隔を決めます。5~5.5センチ以上の動脈瘤は破裂のリスクが高く、手術が勧められることがあります。マルファン症候群の人は小さい段階で破裂のリスクが高いため、早期の修復を検討することがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。