病気の解説

遺伝性脊髄小脳変性症

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受診の目安

遺伝性脊髄小脳変性症では、具体的には、歩行時のふらつきや転倒、ろれつが回らない、手を動かすと震えるといった症状が見られます。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、脳神経内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

遺伝性脊髄小脳変性症は、遺伝が原因で発症する脊髄小脳変性症の一種です。この病気は、小脳に異常が生じることで、平衡感覚や手足の動き、運動機能に影響を与えます。主な症状には、ふらつきやめまい、排尿障害などがあります。現在のところ、進行を防ぐ治療法や治癒する方法は確立されておらず、主に症状を和らげるための対症療法が行われています。

主な症状

遺伝性脊髄小脳変性症では、さまざまな症状が現れることがあります。具体的には、歩行時のふらつきや転倒、ろれつが回らない、手を動かすと震えるといった症状が見られます。また、自律神経の異常による立ちくらみや排尿障害、下痢、便秘などもあります。さらに、感覚の鈍さやしびれといった末梢神経症状や、筋肉のこわばり、動作の鈍さなどのパーキンソン様症状が合併することもあります。若い年齢で発症した場合には、てんかんや知的障害、不随意運動が見られることもあります。症状の進行には個人差がありますが、一般的にはゆっくりと進行することが多いです。

原因

遺伝性脊髄小脳変性症は、主に常染色体の異常が原因で発症します。この病気の多くは常染色体顕性(優性)遺伝によるもので、これまでに32型が報告されています。中でも、14番染色体の異常によって発症するSCA-3(マシャド・ジョセフ病)が最も多く、他にも6番染色体の異常によるSCA-1や19番染色体の異常によるSCA-6などがあります。まれに性染色体の異常が原因となることもあります。

検査と診断

検査

遺伝性脊髄小脳変性症の診断には、血液検査や脳波を測定する神経生理検査、MRI検査などが行われます。特に、家族内に脊髄小脳変性症の発症が見られる場合には、遺伝性脊髄小脳変性症を疑い、遺伝カウンセリングや遺伝子検査が考慮されることがあります。遺伝カウンセリングでは、遺伝の専門医や遺伝カウンセラーと相談し、遺伝に関する情報や支援を受けることができます。遺伝子検査は、血液中の染色体異常を調べるための検査です。

治療

治療

遺伝性脊髄小脳変性症に対する治療法は確立されておらず、主に症状に対する対症療法が行われます。具体的には、運動失調症状に対して甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)誘導体であるタルチレリン水和物を用いた薬物療法やリハビリテーションが行われます。また、2023年10月からは、遺伝性痙性対麻痺に対する歩行リハビリテーションとしてロボットスーツを用いた歩行運動処置が保険適用として承認されています。さらに、有効な治療法の開発に向けた研究も進められています。

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出典

参考: 遺伝性脊髄小脳変性症について | メディカルノート(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。