病気の解説
HELLP症候群
緊急性の高い症状
みぞおち〜右上腹部の強い痛み・激しい頭痛・目のちらつき・急な具合の悪化があるときは、ただちに救急(119)または産科へ連絡してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
妊娠後期にみぞおちや右上腹部の痛み・強い吐き気・頭痛があるときは、速やかに受診してください。
基本
概要
HELLP症候群は、妊娠後半や出産前後に起こる緊急性のある状態です。主に妊娠高血圧に合併することが多いとされますが、必ずしも妊娠高血圧と同じ病態ではありません。症状にはみぞおちの痛みや吐き気、頭痛、倦怠感などがあり、風邪や胃腸炎と似ていることもあります。血液検査で「溶血」「肝酵素の上昇」「血小板の減少」を示すことが特徴で、これらの項目は血液検査でのみ分かる場合が多いです。原因は完全には解明されていませんが、血管内皮細胞の機能不全が関係していると考えられています。
主な症状
初期の自覚症状としてみぞおちからおへそあたりの痛みや違和感、吐き気・嘔吐、頭痛、視覚の異常、全身の倦怠感などが挙げられます。これらの症状は風邪や胃腸炎と似ていますが、病状の進展は速いことがあり、重篤化すると母体や胎児に影響が出る可能性があります。早めに医療機関を受診して適切な検査を受けることが重要です。
原因
原因は完全には解明されていません。血管内皮細胞の機能不全や損傷が発端となる可能性があると説明されています。
リスク因子
本病は妊娠後半や出産前後に発症することが多く、妊娠高血圧症候群と関連することがあるとされています。妊娠27週未満で発症することもあります。
検査と診断
検査
血液検査を行い、溶血、肝機能の異常、血小板数の減少などを確認します。これらは血液検査で分かる項目であり、検査なしには診断が難しい場合があります。
治療
治療
治療の基本は妊娠を終了させることとされています。妊娠36~37週であれば速やかな分娩を目指します。36週未満の場合は高次施設での管理や母体・胎児の状況に応じた対応が行われます。分娩後も経過観察が必要です。赤ちゃんの成熟度や病状により一時的な待機やステロイド投与が検討されることもあります。
経過と生活
合併症
母体側には常位胎盤早期剥離やDIC、急性腎不全、脳出血、子癲、肺水腫、肝被膜下出血・破裂、母体死亡などの合併が挙げられます。胎児・新生児側には周産期死亡、胎児発育不全、早産・超早産、新生児血小板減少症、呼吸窮迫症候群などが報告されています。
経過・予後
HELLP症候群は進行が速い場合があるため、早期の対応が重要とされています。妊娠週数や胎児の成熟度により予後は異なります。
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出典
参考: HELLP症候群 はどんな症状?(妊娠後期・お産の前後の病態)【医師監修】 – はぐふる(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。