病気の解説
サナダムシ
別名:さなだ虫、サナダ虫、寸白、条虫
受診の目安
サナダムシでは、消化管内にサナダムシが居座る場合、吐き気や腹痛などの消化器症状がみられることがありますが、必ずしも自覚症状が出るわけではありません。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、感染症内科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
サナダムシは条虫と呼ばれる寄生虫で、消化管に寄生して条虫症を引き起こします。感染は、幼虫が汚染された食物や水を摂取することから成立します。有鉤条虫・無鉤条虫・アジア条虫・日本海裂頭条虫などが含まれ、成虫が長く生きることもあります。
主な症状
消化管内にサナダムシが居座る場合、吐き気や腹痛などの消化器症状がみられることがありますが、必ずしも自覚症状が出るわけではありません。肛門周囲の不快感を感じることもあります。体重減少を感じることがあることもあります。重症化した有鉤嚢虫症では脳や筋肉などにも嚢虫が広がることがあり、けいれんや意識障害、視力障害、四肢麻痺などが起こる可能性があります。また血液中に寄生虫がいるとアレルギー反応を示すことがあります。
原因
サナダムシは魚類や肉類などに寄生し、加熱が不十分な食物を摂取することで人に感染します。日本国内でも日本海裂頭条虫をはじめとする条虫が報告され、魚を介して感染するケースがあります。一般名として無鉤条虫、有鉤条虫、アジア条虫は総称して“テニア症”と呼ばれます。
検査と診断
検査
便にはサナダムシの成虫や卵が排泄されることがあるため、便を顕微鏡で調べて診断します。検出は一度の検査ではなく、複数回検査を行うことがあります。有鉤嚢虫症では血液検査で抗体を調べることや、全身への嚢虫の広がりを確認するために画像検査(レントゲン・超音波・CT・MRI)が行われることがあります。
治療
治療
治療にはプラジカンテルやアルベンダゾールが使われます。成虫には効果がある一方、卵には効果がないため、指示された内服を継続します。手洗いを徹底し、環境中の卵を摂取して感染を繰り返さないようにすることが大切です。嚢虫症では薬が嚢虫を破壊すると炎症が起こることがあるため、炎症を抑える治療を併用することがあります。けいれんがある場合には抗けいれん薬を用いることがあり、水頭症がある場合にはシャント術が行われることがあります。嚢虫が塊を形成していると判断される場合には手術で摘出を行うことがあります。
経過と生活
予防
サナダムシは不衛生な環境で見つかることが多いため、手洗いを徹底することが大切です。食物を摂取する際には加熱処理を行うことも感染予防の観点から重要とされています。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。