病気の解説

広東住血線虫症

別名:住血線虫、広東住血線虫

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受診の目安

広東住血線虫症では、潜伏期は2~35日とされ、発熱や頭痛、悪心・嘔吐、首のこわばり、神経麻痺などが起こることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、感染症内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

広東住血線虫症は、肺動脈に寄生する虫が原因で起こる感染症です。人体に入り込むと、潜伏期を経て頭痛や発熱、首のこわばりなどの症状がみられることがあります。典型的には自然治癒することが多いとされ、重症例では神経症状が現れる場合もあります。沖縄県を中心に国内で報告があり、海外にも広く分布しています。

主な症状

潜伏期は2~35日とされ、発熱や頭痛、悪心・嘔吐、首のこわばり、神経麻痺などが起こることがあります。筋力低下や知覚異常、四肢の痛み、視力に関する症状が出ることもあります。まれに昏睡に至ることや後遺症が残る可能性があります。眼の病変として前眼房や網膜に虫体が見つかることもあるとされています。

原因

原因は、広東住血線虫(Angiostrongylus cantonensis)が体内に入り、ネズミの肺動脈で寄生・繁殖する life cycle に関係します。人は中間宿主のナメクジや貝を経由して感染するとされています。

病態

虫体が脳や髄膜に影響を及ぼすことで髄膜炎様の症状を起こすことがあります。血液や髄液の好酸球が増える検査所見が特徴的で、髄液ではタンパクが増え糖は通常通りです。脳画像で浮腫や髄膜炎の所見が見られることがあります。

検査と診断

診断

血清や髄液の抗体を調べる検査(ELISAなど)や、虫体の形態検査による診断が行われることがあります。髄液中の好酸球が高いことや、虫体が穿刺髄液中に見つかる場合には診断が確定することがあります。

治療

治療

特効的な治療法はなく、対症療法が中心とされています。プレドニゾロンなどのステロイド薬を用いる治療法が記載されています。脳圧を下げるための治療として、マニトールやグリセロールの投与、腰椎穿刺で髄液を排除するといった方法が挙げられています。

経過と生活

予防

流行地では中間宿主や待機宿主を生食しないこと、野菜サラダにも注意するといった感染予防の記述があります。民間療法として、ナメクジの生食やヒキガエルの肝の生食を勧めるものを禁じるとされています。

経過・予後

典型的なケースでは症状が2~4週間続いた後、自然に緩解・治癒することが多いとされています。まれに後遺症が残ることがあります。

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出典

参考: JIHS(旧NIID)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。