病気の解説
ドライアイ
別名:乾き目、乾性角結膜炎
受診の目安
- 目の疲れ、ゴロゴロする感じ、乾く感じ、ヒリヒリ感、充血、まぶしさ、かすみなどが続くとき(ドライアイ研究会)(NEI)
- 目の不快感のために、仕事や読書、画面作業など毎日の生活に支障が出ているとき(NEI)
- 市販の目薬を使っても良くならない、または目薬を頻繁に使わないと過ごせないとき
- コンタクトレンズを着けると痛む、ゴロゴロするとき(ドライアイ研究会)
相談先は眼科です。こうした症状は別の目の病気の始まりのこともあり、症状だけでドライアイと決めることはできません。自己判断せずに眼科で確かめることが勧められています(ドライアイ研究会)。重いドライアイを放っておくと、目の表面(角膜)が傷むことがあるとされます(NEI)。
基本
ドライアイとは
ドライアイは、目の表面をおおう涙の層が安定を保てなくなり、目の不快感や見えにくさが起こる病気です。目の表面に傷を伴うこともあります(ドライアイ研究会)。
原因は「涙が足りない」ことだけではありません。涙の量そのものが少ないタイプのほかに、涙の成分のバランスが崩れたり目の表面の状態が悪かったりして、涙が目の表面にとどまれず、すぐに乾いてしまうタイプがあります(ドライアイ研究会)。米国国立眼研究所(NEI)も、涙が少ない場合に加えて、涙が乾くのが早すぎる場合や、涙がうまく働かない場合を挙げています(NEI)。日本では患者数がおよそ2,200万人とも言われています(ドライアイ研究会)。
主な症状
名前から「目が乾く」症状を思い浮かべがちですが、実際には乾きをあまり感じず、次のようなはっきりしない不快感を訴える人が多いとされます(ドライアイ研究会)。
- 目が疲れる、重い感じがする
- ゴロゴロする、ヒリヒリ・チクチクする、かゆい
- 白目が赤い(充血)
- 光をまぶしく感じる
- ものがかすんで見える、見えにくい
- 朝、目を開けにくい、白っぽい目やにが出る
ドライアイによって視力が下がることもわかってきたとされます(ドライアイ研究会)(NEI)。
原因・なりやすい要因
- 年齢・性別:年齢が上がること、女性であることが、なりやすさに関わるとされます(ドライアイ研究会)(NEI)。
- 画面作業:パソコンやスマートフォンの画面を見続けると、まばたきが減って涙が乾きやすくなります(ドライアイ研究会)(NEI)。
- 環境:エアコンなどで部屋が乾燥していると涙が乾きやすくなります(ドライアイ研究会)。
- コンタクトレンズ:長い期間・長い時間の使用が要因に挙げられています(ドライアイ研究会)(NEI)。
- 病気・薬:シェーグレン症候群などの自己免疫の病気、目の手術、飲んでいる薬の副作用によって起こることもあります(ドライアイ研究会)(NEI)。
- 生活習慣:不規則な生活、ストレスなども関わると考えられています(ドライアイ研究会)。
検査と診断
診断
眼科では、症状を聞いたうえで、涙の量がどれくらいか、涙がどれくらい早く乾くか、まぶたの状態などを調べます(NEI)。涙の膜がごく短い時間で乾いてしまうタイプもあり、こうした検査で見分けます(ドライアイ研究会)。
治療
治療
- 目薬:軽い場合は、目を潤す目薬(人工涙液、ヒアルロン酸製剤など)で症状をやわらげます。日本では、涙の水分や、涙を目の表面にとどめる成分(ムチン)を増やす目薬も使われます。症状の強い場合は、炎症を抑える目薬を併用することがあります(ドライアイ研究会)。
- 涙点プラグ:涙の出口(涙点)に小さな栓をして、涙を目の表面にためる治療です(ドライアイ研究会)(NEI)。
- 温める治療・環境の調整:目を温める治療や、湿度を上げる工夫、涙の蒸発を防ぐ保護用のメガネが役立つ場合があります(ドライアイ研究会)。
- 原因への対応:ほかの病気が原因であればその治療を行い、薬が原因であれば変更を検討します(NEI)。
日常生活の注意・セルフケア
治療中は、眼科で受けた指示を最優先にしてください。
- 画面作業中は意識してまばたきを増やし、合間に休憩をとります(ドライアイ研究会)(NEI)。
- 画面は目より低い位置に置き、目を大きく見開かずに済むようにします(ドライアイ研究会)。
- エアコンの風が顔に直接当たらないようにし、加湿器を使います(ドライアイ研究会)(NEI)。
- 目が疲れたら、蒸しタオルをまぶたにのせて休むのもよいとされます(ドライアイ研究会)。
- 屋外では風やほこりを防ぐメガネが役立ちます(NEI)。
- 市販の目薬や洗眼液を使いすぎると、かえって悪くなることがあります。防腐剤の影響や、自分の涙を洗い流してしまうことに注意が必要です(ドライアイ研究会)。
- コンタクトレンズでゴロゴロ感や充血があるときは、使用をやめるか短時間にしてメガネと併用します(ドライアイ研究会)。
ドライアイと関係する症状
症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。
眼科で扱うほかの病気
出典
ドライアイ研究会「ドライアイとは」ほか(症状・原因・治療方法・ケア) / National Eye Institute「Dry Eye」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。