病気の解説

ピルビン酸脱水素酵素複合体欠損症

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受診の目安

ピルビン酸脱水素酵素複合体欠損症では、重症新生児型では、新生児期から乳児早期にかけて多呼吸、けいれん、意識障害、嘔吐、脳室拡大などが見られ、特に女児に多く発症します。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、内分泌・代謝内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

ピルビン酸脱水素酵素複合体欠損症は、ミトコンドリア内に存在する重要な酵素複合体であるピルビン酸脱水素酵素複合体(PDHC)が不足することによって引き起こされる疾患です。この酵素は、ブドウ糖から生成されたピルビン酸をアセチル-CoAに変換し、エネルギーを生産するために必要です。PDHCが欠損すると、アセチル-CoAが不足し、エネルギーの産生が低下します。その結果、組織や臓器がエネルギー不足に陥り、ピルビン酸が蓄積して乳酸に変わることで乳酸アシドーシスが発生します。

主な症状

この疾患の症状は、エネルギー不足と乳酸アシドーシスによって引き起こされます。症状の重さによって、重症新生児型、乳幼児型、遅発型の3つの病型に分類されます。重症新生児型では、新生児期から乳児早期にかけて多呼吸、けいれん、意識障害、嘔吐、脳室拡大などが見られ、特に女児に多く発症します。乳幼児型では、精神運動発達の遅れ、けいれん、筋緊張の低下、中枢神経の奇形、顔貌異常などがあり、Leigh脳症を呈することもあります。遅発型は、幼児期から学童期にかけて軽い筋緊張低下や失調、高乳酸血症が見られ、男児に多い傾向があります。

原因

ピルビン酸脱水素酵素複合体欠損症の原因は、PDHCを構成する遺伝子の異常によるものです。これには、E1α、E1β、E2、E3、PDP1-2、PDK1-4、PDHX、LIASの8種類の遺伝子が含まれます。中でも、X連鎖遺伝形式を示すE1α遺伝子の異常が最も多く、PDHC欠損症全体の約6割を占めています。

治療

治療

ピルビン酸脱水素酵素複合体欠損症の治療は、急性期と慢性期に分けられます。急性期では、乳酸アシドーシスの改善が主な目標であり、糖質の摂取は避け、乳酸を含まない輸液やアルカリ剤、呼吸・循環管理が行われることがあります。慢性期には、乳酸の蓄積を防ぎ、エネルギーの産生不足を解消するために、高ケトン食や高脂肪食が推奨されます。また、ビタミンB1の大量投与が効果を示す場合もあります。

経過と生活

経過・予後

この疾患は基本的に予後が不良とされていますが、ビタミンB1に反応する症例では予後が良好で、成人期に移行することもあります。

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出典

参考: ピルビン酸脱水素酵素複合体欠損症 概要 - 小児慢性特定疾病情報センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。