病気の解説
テタニー
受診の目安
テタニーでは、筋肉は強く収縮し痛みを伴うことがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、内分泌・代謝内科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
テタニーは、自分の意思とは関係なく手足などの筋肉がけいれんを起こす状態のことを指します。病気の名前というより症状の一つとして説明されることが多く、いわゆるこむら返りと似た説明で用いられることもあります。原因としては電解質のバランスが崩れることがあり、その背後には基礎となる病気が潜んでいる場合があります。
主な症状
テタニーが起こると、意図せず手足の筋肉が痙攣します。筋肉は強く収縮し痛みを伴うことがあります。顔の一部を叩く動作や血圧測定で腕を締め付ける動作などがきっかけになって起こることもあります。電解質のバランスが原因の場合には、食欲不振、疲れやすさ、吐き気や嘔吐、不眠といった関連の症状がみられることがあります。
原因
テタニーは低カルシウム血症や低マグネシウム血症など、体内のカルシウムやマグネシウムのバランスが崩れる状況で起こることがあります。こうしたバランスの乱れは、くる病や腎機能障害、尿細管性アシドーシス、過換気症候群、利尿薬の長期使用、抗菌薬の使用、食事からの摂取不足など、さまざまな病気を基盤として生じることがあります。副甲状腺機能低下症も原因となり得ます。副甲状腺ホルモンはカルシウムのバランスを保つ働きをします。
検査と診断
診断
診断のためには、カルシウムやマグネシウムのバランス異常を確認する血液検査が行われます。原因となる病気を探る目的で、副甲状腺ホルモンやビタミンDの測定、腎機能や骨の状態をみる血液検査・尿検査、レントゲンなどが適宜検討されます。
治療
治療
電解質異常がある場合は、カルシウムやマグネシウムの補充を行います。点滴で補充することや内服薬を用いる方法があります。また、原因疾患に応じた治療も検討されます。薬剤が原因と考えられる場合には、原因薬剤の中止も検討します。テタニーは基礎疾患が潜んでいることがあるため、痙攣が頻繁に起こる場合は早めに受診して原因を特定することが重要です。
内分泌・代謝内科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。