病気の解説
急性中耳炎
受診の目安
急性中耳炎では、耳の痛みが主な症状です。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。
基本
概要
急性中耳炎は、耳の痛みが中心となり、鼓膜が赤く腫れる状態です。乳児ではぐずりや眠りが浅くなることがあり、幼児では発熱や吐き気・嘔吐・下痢を伴うことがあります。鼓膜が破れると膿が耳から出ることもあります。
主な症状
耳の痛みが主な症状です。鼓膜が赤く腫れることがあり、多くの人で難聴がみられることがあります。乳児ではぐずったり眠りにくくなること、幼児では発熱や吐き気・嘔吐・下痢が起こることがあります。鼓膜が膨らんで破れると耳から膿が出ることがあります。
検査と診断
診断
診察では医師がオトスコープを使い、外耳道と鼓膜を調べます。中耳炎があると鼓膜の奥の中耳に膿が見えることがあります。
治療
治療
痛みを和らげることが治療の第一歩です。アセトアミノフェンやNSAIDで痛みを緩和します。抗菌薬は状況により使われることがあり、年齢や症状の重さ、経過観察の期間などを考慮して判断します。小児では生後6カ月未満や重い症状、72時間経ってもよくならない場合などで抗菌薬を使うことがあります。大人には鼻閉改善薬が処方されることがあります。
使われる薬
痛み止めとしてアセトアミノフェンやNSAIDsが用いられることがあります。抗菌薬は状況により投与されることがあります。成人には鼻づまりを和らげる薬が処方されることがあります。
手術・処置
繰り返す中耳炎や長引く液体の蓄積がある場合、鼓膜に穴をあけて換気チューブを留置する治療が勧められることがあります。これは耳から液体を排出させ、圧力を調整します。手術は外来で行われ、全身麻酔や鎮静が使われます。.
経過と生活
予防
肺炎球菌結合型ワクチンやHiB、インフルエンザ予防接種などの予防接種でリスクを減らせることがあります。乳児を眠らせる際には胸の上ではなく横向きなど安全な姿勢を心がけ、液体が耳管を通って中耳に入りやすくなるのを避けるため授乳中の睡眠を避けることが推奨されています。受動喫煙を避けることも大切です。反復性の中耳炎には鼓膜チューブで予防が期待されることがあります。
経過・予後
急性中耳炎の多くは自然に回復しますが、経過を見て抗菌薬を開始するかどうかは状況次第です。痛みを和らげるケアと、必要に応じた治療方針の判断が行われます。
急性中耳炎と関係する症状
症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。
耳鼻咽喉科で扱うほかの病気
国家試験での出題
医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。