病気の解説

急性出血性結膜炎

別名:アポロ病

まず相談する診療科眼科
この解説の項目9項目

受診の目安

急性出血性結膜炎では、突然の強い目の痛みや異物感、羞明(まぶしさ)を感じることが多く、結膜の出血を伴う強い充血や眼瞼の腫れが見られます。症状が強い・急に悪化する・なかなか治らないときは、早めに眼科を受診してください。気になるときは放置せず相談してください。

基本

概要

急性出血性結膜炎は、エンテロウイルス70(EV70)とCA24vが原因となる感染症です。主な感染経路は接触感染で、手指やタオルなどを介してうつることがあります。突然の目の痛みや異物感、強い充血、結膜下出血、眼瞼の腫れを伴うことが多く、通常は1週間程度で治癒します。EV70感染後には稀に四肢の運動麻痺が出ることがあるとされています。ワクチンは国内で承認されていません。感染を予防するには、手洗いの徹底や、目を触れる物は個人用にするなどの接触予防が有効です。

主な症状

突然の強い目の痛みや異物感、羞明(まぶしさ)を感じることが多く、結膜の出血を伴う強い充血や眼瞼の腫れが見られます。潜伏期間はおおむね1日から3日程度で、通常は約1週間ほどで改善します。

原因

原因はエンテロウイルス70(EV70)とコクサッキーウイルスA24変異株(CA24v)です。これらはいずれもエンテロウイルス科の1本鎖RNAウイルスです。

病態

結膜にウイルスが感染して結膜の充血や出血が起こるとされています。ウイルスは接触感染で広がることが多いと考えられています。

リスク因子

特定の年齢層で多くみられることがあるとされ、世界的に報告があります。国内では1980年代以降、季節性はみられません。

検査と診断

診断

結膜擦過物や眼ぬぐい液を用いてウイルスの分離・同定・遺伝子検出を行うことで診断されます。

経過と生活

予防

手洗いを徹底し、目に触れるものは個人で使用するなど、物の共有を控えることが予防に役立つとされています。感染性の高い器具類は、塩素系消毒薬での消毒を行うことも推奨されています。国内で承認されたワクチンはありません。

経過・予後

多くの場合は1週間程度で治癒します。EV70感染後には罹患後6カ月から12カ月の間に四肢の運動麻痺を起こすことがあるとされていますが、これは稀です。

眼科で扱うほかの病気

出典

参考: JIHS(旧NIID)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。