病気の解説
急性呼吸窮迫症候群
別名:ARDS、急性呼吸促迫症候群、急性肺傷害、成人呼吸促迫症候群
緊急性の高い症状
急速に進む強い息苦しさ・唇が青い・意識がもうろうとするときは、ただちに救急(119)を要請してください。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
重い肺炎やけがなどの後に息苦しさが強まるときは、速やかに医療機関へ連絡してください。
基本
概要
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は、肺を傷つける病気や状態が原因となり発生します。半数以上は重度の全身性感染症(敗血症)や肺炎が原因です。その他、胃内容物の誤嚥や熱傷、妊娠関連の合併症、胸部外傷、長時間の高濃度酸素吸入なども原因になり得ます。肺の小さな空気の袋や細い血管が傷つくと、呼吸が困難になります。
主な症状
ARDSは原因となる病気やけがの発生後、24〜48時間程度で息切れが現れ、呼吸が速く浅くなることがあります。肺の音で異常を感じたり、血液の酸素レベルが低下して青みが出たりします。皮膚の色は薄い人では青く、濃い人では口の中や爪の色が灰色や白っぽくなることがあります。心臓や脳の機能が影響されると、頻脈や不整脈、混乱、眠気がみられることがあります。
検査と診断
検査
酸素レベルを測る方法として、パルスオキシメーターで指や耳たぶの酸素レベルをモニタリングします。必要に応じて動脈血ガス測定で血液から酸素や二酸化炭素の濃度を調べます。胸部X線検査では、肺に液体が入っている様子が見えることがあります。心不全が原因かどうかを判断する追加の検査が行われることもあります。
治療
治療
ARDSの治療には、原因となる病気の治療と酸素療法が基本です。集中治療室で治療を受け、必要に応じて酸素投与を行います。酸素レベルを正常に近づけるため、酸素を供給します。酸素が不足している場合には人工呼吸器の使用が検討されます。呼吸器を使う場合は、口から気管へチューブを挿入して、酸素を高濃度で送り込みます。
経過と生活
経過・予後
ARDSは迅速な治療が重要で、多くの人が適切な治療を受けると回復して肺に長く異常が残らないことが多いです。ただし、基礎疾患や治療の長さにより回復の程度は異なります。治療中には体重や筋肉量の減少がみられることがあります。リハビリテーションが回復の助けになることがあります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。