病気の解説

ウイルス性肺炎

まず相談する診療科呼吸器内科
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受診の目安

  • かぜやインフルエンザのような症状のあと、せきや熱が長引いたり、息苦しさが出てきたりしたとき
  • 息を吸ったりせきをしたりすると胸が痛むとき(CDC)(NHLBI)
  • 症状が悪くなってきたとき。この場合はすぐに医療機関に相談するよう勧められています(NHLBI)
  • 高齢の家族が急に元気がなくなった、ぼんやりして様子がおかしいとき。高齢者では熱が出ず、こうした変化だけが目立つことがあります(NHLBI)(MedlinePlus)
  • 赤ちゃんの唇や肌が青っぽい、うなるような呼吸をする、息をするたびに肋骨の間がへこむ、呼吸が速い、小鼻がぴくぴく広がる、といった様子があるとき(NHLBI)

大人は内科・呼吸器内科、子どもは小児科が相談先です。肺炎はかぜやインフルエンザと症状がよく似ていて見分けにくく、症状だけで判断することはできません(MedlinePlus)。原因が細菌かウイルスかによって治療も変わるため、医療機関で確かめましょう。

基本

ウイルス性肺炎とは

肺炎は、片方または両方の肺に感染が起こり、空気を取り込む小さな袋(肺胞)に液体やうみがたまる病気です(NHLBI)(MedlinePlus)。原因には細菌・ウイルス・カビ(真菌)があり、このうちウイルスによって起こるものをウイルス性肺炎と呼びます(NHLBI)。軽く済み数週間で自然に治ることが多い一方、入院が必要になるほど重くなることもあります(MedlinePlus)。

主な症状

  • せき(痰を伴うこともあります)
  • 発熱、寒気
  • 息切れ、呼吸が苦しい
  • 呼吸やせきのときの胸の痛み
  • 強いだるさ、頭痛、筋肉の痛み
  • 吐き気、嘔吐、下痢

(NHLBI)(CDC)(MedlinePlus)

高齢の人や免疫の弱っている人では典型的な症状が出にくく、熱の代わりに体温が下がったり、急な脱力や混乱がみられたりすることがあります(NHLBI)(MedlinePlus)。赤ちゃんでは、嘔吐や発熱、落ち着きのなさ、ぐったりした様子として現れることがあります(NHLBI)。

原因・なりやすい要因

肺炎の原因となる主なウイルスとして、インフルエンザウイルス、かぜのウイルス(ライノウイルスなど)、RSウイルス、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、ヒトメタニューモウイルス、パラインフルエンザウイルスなどがあります(CDC)(NHLBI)。大人ではインフルエンザやかぜのウイルス、幼い子どもではRSウイルスが多いとされます(NHLBI)。頻度は低いものの、アデノウイルスや水ぼうそう、はしかのウイルスが原因になることもあります(CDC)。

重くなりやすいのは、次のような人です(NHLBI)(MedlinePlus)。

  • 乳幼児や高齢の人
  • たばこを吸う人、お酒を多く飲む人
  • ぜんそくやCOPDなどの肺の病気、糖尿病、心不全、肝臓や腎臓の病気がある人
  • 妊娠中の人や、病気・薬などで免疫の働きが弱っている人
  • 脳卒中や認知症などで、せきやのみこみがうまくできない人

検査と診断

診断

医師は症状や経過を聞き、聴診器で肺の音を確かめます。胸のX線検査や血液検査、血液中の酸素の量の測定などが行われ、重い場合は痰の検査やCT検査などが加わることがあります(MedlinePlus)(NHLBI)。

治療

治療

  • 抗菌薬(抗生物質)は効きません:抗菌薬は細菌に対する薬で、ウイルス性肺炎には効果がありません(MedlinePlus)。
  • 抗ウイルス薬:原因のウイルスによっては抗ウイルス薬が処方されることがありますが、すべてのウイルスに効く薬があるわけではありません(NHLBI)(MedlinePlus)。
  • 症状を和らげる治療:軽い場合は自宅で療養し、熱や痛みを和らげる薬などで様子をみます。せき止めやかぜ薬を使う前には、医師に相談するよう勧められています(NHLBI)。
  • 入院治療:重い場合は入院し、点滴や酸素の吸入を受けます。さらに重いときは人工呼吸器が必要になることもあります(NHLBI)(MedlinePlus)。

日常生活の注意・セルフケア

療養中は、医療機関の指示を最優先にしてください。処方された薬は指示どおりに使い、市販薬を併用したいときは医師や薬剤師に確認しましょう(NHLBI)。回復には1週間ほどで済むこともあれば、1か月以上かかることもあります(MedlinePlus)。

経過と生活

予防

  • インフルエンザなどのワクチンを、医師と相談のうえ受けましょう(MedlinePlus)(CDC)。
  • こまめに手を洗います(MedlinePlus)。
  • たばこを吸わないことも予防につながります(MedlinePlus)。

経過

ウイルス性肺炎は軽く済むことが多く、数週間で自然に良くなることが多いとされます(MedlinePlus)。ただし、乳幼児や高齢の人、持病のある人では重くなったり、命に関わる合併症が起こったりすることがあります(NHLBI)。また、かぜやインフルエンザのあとに細菌による肺炎が続いて起こることもあります(MedlinePlus)。

呼吸器内科で扱うほかの病気

出典

NHLBI「Pneumonia」(Causes・Symptoms・Treatment) / MedlinePlus「Pneumonia」 / CDC「About Pneumonia」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。