病気の解説

慢性呼吸不全

まず相談する診療科呼吸器内科
この解説の項目4項目

受診の目安

慢性呼吸不全では、低酸素血症による息切れや呼吸困難が主な症状です。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、呼吸器内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。

基本

概要

慢性呼吸不全は、呼吸の役割である酸素を体に取り込み、体内でできた二酸化炭素を体外へ出せなくなる状態が長く続くことを指します。血液中の酸素が不足する低酸素血症が進み、酸素の不足により呼吸が苦しくなることがあります。長い期間続くと、慢性呼吸不全とされます。原因としては、COPDや肺結核の後遺症、間質性肺炎、肺がんなどの肺の病気や、筋萎縮性側索硬化症や筋ジストロフィーなどの神経・筋の病気も関係します。

主な症状

低酸素血症による息切れや呼吸困難が主な症状です。軽い場合は坂道や階段で感じる程度の息切れから始まり、重くなると日常の動作でも息切れを感じることがあります。原因となる病気によってほかの症状も現れます。高二酸化炭素血症が進むと頭痛や血圧の上昇、手の震えのような振戦、意識レベルの低下などが見られることがあります。病気がゆっくり進む場合は症状が少ないこともあります。

治療

治療

慢性呼吸不全の治療は大きく3つに分けられます。1) 在宅酸素療法、2) 換気補助療法、3) 呼吸リハビリテーションです。原因となっている疾患の治療も必要です。

- 在宅酸素療法では、自宅で酸素を吸入します。一般の大気より濃い酸素を吸入して血中の酸素分圧を保つことを目的とします。酸素供給器や液体酸素タンクを使い、カニューラと呼ばれる細長いチューブで吸入します。携帯用の酸素ボンベや軽量の携帯型酸素濃縮器も利用でき、適応が認められれば健康保険が使われます。

- 換気補助療法は、血液中の酸素が少ない場合に酸素吸入で対応します。

呼吸器内科で扱うほかの病気

出典

参考: 日本呼吸器学会(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。