病気の解説
消化不良
受診の目安
消化不良では、吐き気や嘔吐、食欲不振、体重減少などのほか、息切れや発汗、心拍数の増加といった体のサインに注意が必要です。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、消化器内科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
このページでは、消化不良(ディスペプシア)について、原因や症状、検査、治療の考え方を、診断や治療の具体的な指示を出さずに、患者さん向けのやさしい言い方で紹介します。急性のディスペプシアが起きる原因や、繰り返し起こる場合の主な原因、受診すべきサイン、検査の内容、治療の考え方の概要をお伝えします。
主な症状
急性のディスペプシアは、食事をとった直後に症状が出ることがあります。吐き気や嘔吐、食欲不振、体重減少などのほか、息切れや発汗、心拍数の増加といった体のサインに注意が必要です。繰り返すディスペプシアでは、がんや胃内容排出の遅れ、GERD、胃炎・潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ感染などが原因として挙げられます。さらに、薬の影響で起こることもあります。
原因
繰り返すディスペプシアの主な原因として、がん(胃や食道)、胃内容排出の遅れ、薬物治療、胃食道逆流症(GERD)、胃炎・消化性潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ感染、不明(非潰瘍性ディスペプシア)などが挙げられます。急性ディスペプシアは大量の食事やアルコール、特定の薬剤の影響で起こることがあります。胃内容排出の遅れは、神経に関係する病気が原因となることがあります。
病態
胃内容排出の遅れは、食べ物が胃に長くとどまる状態で、これがディスペプシアの一因になることがあります。糖尿病や神経の病気など、体の神経に影響を与える病気が関係する場合があります。
リスク因子
特定の警戒すべき徴候が現れる場合は早めの受診が勧められます。息切れ・発汗・心拍数の増加、体重減少、血便、嚥下困難などが該当します。慢性的なディスペプシアでこれらの徴候がある場合も要注意です。
検査と診断
検査
がんやセリアック病、冠動脈虚血などの疑いがある場合には、内視鏡検査や血液検査、心電図検査などが行われることがあります。ヘリコバクター・ピロリの検査や小腸の組織を取る生検、吐気検査などが挙げられます。急性冠動脈虚血の疑いがあるときは救急の評価が行われます。
診断
診断には、症状の様子、血液検査や内視鏡検査、必要に応じて心電図検査などを組み合わせて判断します。60歳以上の方や警戒すべき徴候がある場合には、がんのリスクを考慮して内視鏡検査が勧められることがあります。
鑑別
ディスペプシアの原因として、がん、GERD、胃炎・潰瘍、ヘリコバクター・ピロリ感染、冠動脈虚血などが挙げられます。薬剤性のディスペプシアや、食道けいれんの可能性も考慮されます。
治療
治療
特定の病気が見つからない場合には、胃酸分泌を抑える薬や粘膜を保護する薬、胃の動きを良くする薬を使うことがあります。場合によっては抗うつ薬が使われることもあります。根本的な原因が分かれば、それを治療することが最も大切と考えられます。
消化器内科で扱うほかの病気
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。