病気の解説

爪囲炎

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受診の目安

  • 爪のまわりの赤み・はれ・痛みが強いとき、または家でのケアを続けても良くならないとき(AAFP)
  • 爪のわきや根元に膿(うみ)がたまっているように見えるとき(AAFP)
  • 熱や寒気がある、赤い筋が指から手首・腕のほうへのびている、関節や筋肉が痛むときは、早めに受診してください(AAFP)
  • 爪のまわりの赤みやはれが長く続く、くり返す、爪の形が変わってきたとき(AAFP)(MSDマニュアル家庭版)
  • 糖尿病がある人や、免疫の働きが弱まっている人に起きたとき(AAFP)

相談先は皮膚科です。膿がたまって切開が必要な場合は、皮膚科のほか形成外科や外科で処置を受けることもあります。爪のまわりの赤みやはれは、ほかの皮膚の病気でもみられるため、見た目だけで病名を決めることはできません。

基本

爪囲炎とは

爪囲炎(爪周囲炎)は、手や足の爪のまわりの皮膚、とくに爪の根元やわきに炎症が起こる病気です(AAFP)。大人にも子どもにも起こり、多くは重いものではないとされます(AAFP)。急に起こって短期間で治まる急性のものと、長引いたりくり返したりする慢性のものがあります(AAFP)(MSDマニュアル家庭版)。

主な症状

  • 急性の場合:多くは手の指に起こり、爪のまわりが急に赤くはれて痛みます。膿がたまることがあります。細菌が原因のときは、短い時間で悪化することがあります(AAFP)。
  • 慢性の場合:手にも足にも起こり、赤みや痛みがゆっくりと続きます。膿はたまらないことが多い一方、爪の根元の甘皮がなくなって爪と皮膚のあいだにすき間ができたり、爪が厚くなったり変形したりすることがあります(MSDマニュアル家庭版)(AAFP)。

原因・なりやすい要因

爪のまわりの皮膚が傷ついたり荒れたりして、そこから細菌やカビ(真菌)が入り込むことで起こるとされます(AAFP)。

  • 皮膚の小さな傷:爪をかむ・むしる、ささくれを引っぱる、指しゃぶり、甘皮を切ったり押し上げたりする、巻き爪など(AAFP)
  • 手がぬれている時間が長い:水仕事の多い仕事や家事。湿った環境はカンジダなどのカビや細菌が増えやすく、慢性化しやすいとされます(AAFP)(MSDマニュアル家庭版)。
  • 体の状態:糖尿病、免疫の働きが弱まっている状態、手の湿疹などがあると起こりやすいとされます(AAFP)(MSDマニュアル家庭版)。
  • 薬:一部のがん治療薬や免疫を抑える薬で、爪のまわりに炎症が起こることがあります(MSDマニュアル家庭版)。

検査と診断

診断

多くは、患部を見て触れる診察で判断され、特別な検査は必要ないことがほとんどです(AAFP)(MSDマニュアル家庭版)。原因の菌を調べるために、膿などを採って検査に出すことがあります(AAFP)。

治療

治療

  • 軽い急性のもの:ぬるま湯に患部をひたして痛みやはれをやわらげる方法がとられることがあります(AAFP)。
  • 薬:細菌が原因と考えられるときは抗菌薬、カビが関わるときは抗真菌薬が使われます(AAFP)。
  • 膿がたまっている場合:局所麻酔をしたうえで切開し、膿を出す処置が行われることがあります(AAFP)。
  • 慢性のもの:まず水にふれる時間を減らすことが基本とされます。炎症をおさえるステロイドの塗り薬などが使われ、カンジダが関わる場合には抗真菌薬が検討されます(MSDマニュアル家庭版)(AAFP)。

カビが関わるものは治るまでに時間がかかることがあります。良くならないときは、そのことを医師に伝えましょう(AAFP)。

日常生活の注意・セルフケア

ケアの方法は、医療機関の指示を優先してください。

  • 手はこまめに乾かし、水仕事や洗剤を使うときは手袋をつけます(AAFP)(MSDマニュアル家庭版)。
  • 刺激の強い薬品にふれないようにします(AAFP)。
  • 手を乾いた状態に保って保護することで、甘皮が再生し、すき間がふさがるのを助けるとされます(MSDマニュアル家庭版)。

経過と生活

予防

  • 爪をかんだりむしったりしない、ささくれを引っぱらない(AAFP)
  • 爪は短く切りすぎず、なめらかに整え、甘皮は切ったり削ったりしない(AAFP)
  • 爪切りやはさみは清潔なものを使う(AAFP)
  • 足の場合は、靴下を毎日替え、同じ靴を続けて履かない(AAFP)

経過

軽い急性のものは、数日で良くなることが多いとされます(AAFP)。まれに爪に傷あとが残ることがあります。糖尿病がある人などでは、感染が深い組織や骨、血液にまで広がることがあるとされ、注意が必要です(AAFP)。

皮膚科で扱うほかの病気

出典

米国家庭医学会(AAFP)familydoctor.org「Paronychia」 / MSDマニュアル家庭版「慢性爪周囲炎」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。