病気の解説
甲状腺ホルモン不応症
受診の目安
甲状腺ホルモン不応症の症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、内分泌・代謝内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
甲状腺ホルモン不応症は、甲状腺ホルモンに対する標的臓器の反応が十分に示されない家族性の症候群として報告されています。主にTRβ遺伝子の異常が関連し、血液中の甲状腺ホルモンは高値になることが多い一方で、TSHは正常または高値を示すことがあります。RTHは常染色体優性遺伝形式をとるケースが多く、家族内で同じ症状がみられることがあります。根拠となる説明として、甲状腺ホルモンの作用に関わる三つの段階のうち、受容体(TRβ)に異常がある場合が多いこと、診断にはTRβ遺伝子の検査が重要であること、また治療方針としては甲状腺ホルモンの過剰状態を直接治療するのではなく、症状に応じた対症療法が行われることが述べられています。
主な症状
本症の特徴として、血中のFT4とFT3が高値になる一方で、TSHが正常または高値を示すケースがあると説明されています。多くのケースでは治療を要さないこともありますが、頻脈や落ち着きのなさといった甲状腺機能亢進症状が現れる場合もあるとされます。
病態
病因としてTRβ遺伝子変異が関与し、T3結合能や標的遺伝子の転写調節能が低下することが多いと説明されています。変異TRβはドミナントネガティブ作用を有し、正常なTRβだけでなくTRαの機能にも影響を及ぼす場合があります。これにより、本症は常染色体優性遺伝形式をとり、ほとんどの患者はヘテロ接合体であるとされています。
検査と診断
診断
診断の際には、FT4とFT3が高値であるにもかかわらずTSHが正常または高値といったSITSHという状況がヒントになります。SITSHはRTHのすべてのケースで見られる検査所見ですが、特異的ではなく、TSH産生腫瘍など別の病気でもみられるため、TRβ遺伝子の検査が重要とされています。
治療
治療
治療としては、甲状腺機能亢進症に対する抗甲状腺薬などを用いないことが推奨され、β遮断薬による対症療法が用いられることがあるとされています。多くは反応性の低下が代償され治療を必要としませんが、症状がある場合は個別の判断で対応します。
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出典
参考: 甲状腺ホルモン不応症 概要 - 小児慢性特定疾病情報センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。