病気の解説
異所性妊娠
別名:子宮外妊娠、頚管妊娠、頸管妊娠
緊急性の高い症状
妊娠の可能性があって、突然の下腹部の激しい痛み・性器出血・ふらつきや肩の痛み・意識が遠のくときは、ただちに救急(119)を要請してください(お腹の中の出血のおそれ)。
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
妊娠の可能性があり下腹部痛や不正出血があるときは、速やかに受診してください。
基本
概要
異所性妊娠は、受精卵が子宮以外の部位に着床する状態です。症状はさまざまですが、下腹部の痛みや性器出血があることが多く、破裂すると急な強い痛みやふらつき・失神、ショックの可能性があります。腹膜炎を起こすこともあります。
主な症状
多くの女性に下腹部の痛みや性器出血がみられます。痛みは鈍いものから鋭い痛み、差し込むような痛みまでさまざまです。出血を妊娠のせいと考えて気づかないこともあります。異所性妊娠が破裂すると、突然の重い痛みが続くことがあり、重度の出血でふらつきや失神、場合によってはショックを起こすことがあります。腹膜炎が起こることもあります。
検査と診断
診断
診断には妊娠検査・超音波検査・血液検査が用いられます。妊娠検査が陽性の場合や症状が疑わしい場合には、腟内探査を含む経腟超音波検査を行い、子宮以外の部位に胎児が認められれば異所性妊娠と確定します。妊娠初期はどこにも胎児が見えないことがあるため、1~2週間ごとに超音波検査を繰り返すことがあります。血液検査では初期のホルモンの変化を評価します。
治療
治療
破裂していない小さな異所性妊娠には薬剤(メトトレキサート)を1回投与して治療することがあります。治療後は数日ごとまたは週1回の血液検査でhCGの値を確認します。検査でhCGが検出されなくなれば治療が成功とみなされます。1回目の投与がうまくいかない場合は追加投与や手術が検討されます。破裂が疑われる場合や薬物治療が適さない場合、また大きさが条件に合わない場合は手術で異所性妊娠を取り除きます。手術は腹腔鏡を用いて行われることが多く、腹部の小さな切開から器具を挿入して病変を取り除く方法が一般的です。
異所性妊娠と関係する症状
症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。
産婦人科で扱うほかの病気
出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。