病気の解説
胆石症
緊急性の高い症状
胆石の発作の最中やそのあとに、次のような症状があれば、すぐに医療機関を受診してください。胆のう・肝臓・膵臓の重い感染症や炎症のサインのことがあり、胆管や膵管の詰まりを放置すると命に関わることがあります(NIDDK)。
- おなかの痛みが数時間続く
- 吐き気や嘔吐がある
- 発熱(微熱でも)や寒気がある
- 皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
- 尿が紅茶のように濃い色になる、便の色が白っぽくなる
出典:米国立糖尿病・消化器・腎疾患研究所(NIDDK)「Symptoms & Causes of Gallstones」
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
- 食事のあと、とくに脂っこい食事や量の多い食事のあとに、みぞおちや右上腹部が痛むことがある
- 痛みが背中や右肩のあたりに広がる
- 健康診断や別の病気の検査で、胆石があると言われた
相談先は消化器内科です。痛みの原因には胃や膵臓、心臓などの病気もあり、症状だけで病名を決めることはできません。
基本
胆石症とは
胆汁は肝臓で作られ、胆のうにためられて、脂肪の消化を助ける液です。この胆汁の成分が固まって、胆のうの中に石ができた状態が胆石です(NIDDK)(MedlinePlus)。石の多くはコレステロールやビリルビン(胆汁の色素)からできています(NIDDK)。胆石があっても症状がない人が多く、症状がなければ多くの場合、治療は必要ないとされています(NIDDK)(MedlinePlus)。石が胆汁の通り道(胆管)をふさぐと、痛みや炎症などの問題が起こります(MedlinePlus)。
主な症状
- 無症状:胆石のある人の多くは症状がなく、ほかの目的の画像検査で偶然見つかることがよくあります(NIDDK)(MedlinePlus)。
- 胆石発作:右上腹部の痛みで、数時間続くことがあります。量の多い食事のあとや、夕方から夜にかけて起こりやすく、一度起こるとくり返しやすいとされます(NIDDK)。吐き気や嘔吐、背中や右わきの下あたりの痛みを伴うこともあります(MedlinePlus)。
石が動いて詰まりがとれると発作はおさまりますが、詰まりが数時間以上続くと合併症が起こることがあります(NIDDK)。
原因・なりやすい要因
胆汁の中のコレステロールやビリルビンが多すぎる、または胆汁酸が少なすぎると、石ができやすくなります。胆のうが十分に、あるいは頻繁に空にならないことも原因になります(NIDDK)。
- 太りぎみ・肥満(NIDDK)(MedlinePlus)
- 急激な体重減少や、ある種の食事制限(NIDDK)
- 女性、年齢が高いこと(MedlinePlus)
検査と診断
診断
問診や診察に加え、おなかの超音波検査などの画像検査が行われます(MedlinePlus)(NIDDK)。血液検査で、胆管・胆のう・膵臓・肝臓の感染や炎症のサインを調べます(NIDDK)。
治療
治療
- 症状がない場合:多くは治療せずに様子をみます(NIDDK)(MedlinePlus)。発作などの症状が出たら、医療機関に相談します(NIDDK)。
- 胆のうの中の石で症状がある場合:胆のうを取り除く手術(胆のう摘出術)が一般的で、多くは腹腔鏡を使って行われます(NIDDK)(MedlinePlus)。胆のうがなくても、胆汁は肝臓から腸へ直接流れるため、ふつうの生活を送れます。一部の人で便がやわらかくなったり回数が増えたりしますが、多くは一時的です(NIDDK)。
- 胆管(総胆管)に落ちて詰まった石の場合:口から内視鏡を入れて胆管の石を取り出す処置(ERCP)が行われることがあります(NIDDK)。これは胆管の石に対する処置で、胆のうの中の石を取り除く方法ではありません。
- 手術以外の方法:石を溶かす飲み薬などがありますが、小さなコレステロールの石で、重い持病のため手術ができない場合などに限って使われます。効果が出るまで月単位〜年単位かかり、再発することもあります(NIDDK)。
日常生活の注意・セルフケア
食事などの注意は、主治医の指示を最優先にしてください。
- 無理なダイエットで急激に体重を落とすと、胆石ができやすくなることがあります(NIDDK)。
- 食事の内容を大きく変える前に、医療機関に相談することが勧められています(NIDDK)。
経過と生活
予防
適切な食事と栄養で、健康的な体重を保つことが予防につながるとされています(NIDDK)。
胆石症と関係する症状
症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。
消化器内科で扱うほかの病気
出典
NIDDK「Gallstones」(Symptoms & Causes/Treatment) / MedlinePlus「Gallstones」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。