病気の解説

虫垂炎

別名:急性盲腸炎、急性虫垂炎、盲腸、盲腸炎

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関係する症状発熱腹痛吐き気・嘔吐
この解説の項目7項目

緊急性の高い症状

お腹の痛みが強くなり続ける・歩くと右下腹部に響く・高熱や嘔吐を伴うときは、速やかに受診し、急激に悪化するときは救急(119)を要請してください。

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

みぞおちから右下腹部へ移る痛み・発熱・吐き気があるときは早めに受診してください。

基本

概要

虫垂炎は虫垂の内部がふさがることがきっかけで炎症が起き、感染が生じる病気です。原因としては糞石・異物・腫瘍・寄生虫などの閉塞が挙げられ、放置すると虫垂が破裂して膿瘍や腹膜炎を起こすことがあります。虫垂が破裂すると血流へ細菌が入り敗血症になるおそれもあります。女性では卵巣・卵管の炎症が癒着を介して不妊の原因になることもあります。

主な症状

痛みは最初にお腹の上部やへそ周りから始まり、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。数時間で痛みが右下腹部へ移動することが多い一方、すべての人にこの順序の症状が現れるわけではありません。発熱がみられ、痛みは動くことや咳をすることで強まることがあります。高齢者や妊婦では痛みが強く出にくいこともあります。虫垂が破裂すると痛みが一時的に軽くなり、その後腹膜炎が起こり痛みと発熱が悪化します。

検査と診断

診断

医師の診察や腹部の診察の他、画像検査としてCT検査や超音波検査が用いられます。将来の放射線被曝を避ける必要がある小児では超音波検査が特に有用とされています。腹腔鏡検査で診断を確定することもあります。血液検査では白血球数の増加が見られることがありますが、虫垂炎を確定させる血液検査はありません。

治療

治療

手術による虫垂の切除が主な治療です。虫垂炎と診断された場合は、輸液と抗菌薬を静脈内投与のうえ虫垂を切除します。炎症が起きてから36時間以内に虫垂が破裂することがあるとされています。最近は抗菌薬だけで治療する方針も検討されていますが、手術が推奨されるケースが多いとされています。

経過と生活

経過・予後

早期に手術を行えば死亡リスクは低く、通常1~3日で退院し回復することが多いです。ただし高齢者では回復が遅くなることがあります。手術や抗菌薬の投与を行わない場合にはいずれも死亡につながる可能性が高くなるとされています。虫垂破裂や膿瘍、腹膜炎がある場合は予後が不良になることがあります。

虫垂炎と関係する症状

症状のページでは、同じ症状が出るほかの病気や受診の目安も確認できます。

消化器内科で扱うほかの病気

国家試験での出題

医療系の国家試験で、この病気に関係して出題された過去問です(学生・受験生向け)。

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。