病気の解説

食欲不振

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受診の目安

  • 食欲がない状態が長引いている、または食べる量が減って体重が落ちてきたとき(米国国立がん研究所)
  • 胃の不快感、むかつき、だるさ、気分の落ち込みなど、ほかの症状を伴っているとき
  • 水分も十分にとれていないとき(健康長寿ネット)
  • 薬を飲み始めてから食欲が落ちたと感じるとき(健康長寿ネット)
  • がんの治療中で、食欲が落ちたり体重が減ったりしたとき。担当の医師にすぐ伝えることが勧められています(米国国立がん研究所)。

まずは内科や消化器内科、かかりつけ医に相談するとよいでしょう。食欲不振は病名ではなく症状の一つで、原因は体の病気・心の不調・薬・生活習慣などさまざまです。症状だけで原因を判断することはできません(健康長寿ネット)。

基本

食欲不振とは

おなかがすかない、食べたいと思わない、食べようとしても食べられない、といった状態を食欲不振といいます(健康長寿ネット)。一時的なものもありますが、続くと栄養が足りなくなり、体にさまざまな影響が出ることがあります。たとえばビタミンDが不足すると骨が弱くなり、亜鉛や銅が不足するとさらに食欲が落ちることがあるとされます(健康長寿ネット)。

原因・なりやすい要因

原因は大きく分けて次のようなものがあります(健康長寿ネット)。

  • 体の病気:胃炎や胃・十二指腸潰瘍、明らかな病気が見つからないのに胃の不調が続く機能性ディスペプシア、がん、心不全、慢性腎臓病、甲状腺の働きの低下、かぜやインフルエンザなどの感染症、脱水など
  • 口の中の問題:むし歯や口内炎
  • 心の病気:うつ病、認知症、神経性やせ症など
  • 薬の影響:痛み止め、抗がん剤、精神に作用する薬、抗菌薬などの副作用
  • 病気以外の要因:加齢、ストレス、運動不足や睡眠不足、飲酒のしすぎ、ひとり暮らしで食事の準備がしにくいといった生活面の事情

がんの場合は、病気そのものに加え、治療に伴う吐き気、口内炎、味の変化、飲み込むときの痛み、すぐ満腹になる感じ、さらに痛み・疲れ・不安や気分の落ち込みも食欲を下げるとされます(米国国立がん研究所)。

検査と診断

診断

医療機関では、病気以外の原因も考えに入れながら、原因になる病気がないかを調べます。必要に応じて、血液検査、超音波検査、X線検査、CT、胃や大腸の内視鏡検査などが行われます(健康長寿ネット)。

治療

治療

  • 原因への対応:原因になっている病気が見つかれば、その治療が優先されます(健康長寿ネット)。薬の副作用が疑われる場合も、自己判断でやめずに医師に相談しましょう。
  • 薬:機能性ディスペプシアでは薬による治療がよく行われます(健康長寿ネット)。がん治療中などでは、食欲を高める薬が検討されることもあります(米国国立がん研究所)。
  • 栄養の補い方:栄養補助飲料の利用、管理栄養士による食事の計画、食事で十分にとれない場合の管からの栄養や点滴による栄養といった方法があります(米国国立がん研究所)。
  • ストレスや生活習慣:ストレスが関係していそうなときは、和らげる方法を探すこと、生活リズムを整えることが勧められます(健康長寿ネット)。

日常生活の注意・セルフケア

原因によって適した対応は異なります。医療機関から指示がある場合は、そちらを優先してください。

  • 一度にたくさん食べようとせず、少量を回数多く食べる工夫が勧められています。食事中より食間に飲み物をとると、食べる量を確保しやすいとされます(米国国立がん研究所)。
  • 固形物が食べにくいときは、スープやスムージーなど飲みやすい形も選択肢になります(米国国立がん研究所)。
  • 胃腸が弱っているときは、やわらかく消化のよいものを選び、揚げ物や脂の多い肉、かたい繊維の多い野菜は控えめにします(健康長寿ネット)。
  • 食事量が減ると水分も不足しがちです。水やお茶などでこまめに水分をとりましょう(健康長寿ネット)。
  • 体を動かす、歯みがきやうがいで口の中を整える、くつろいだ雰囲気で食べることも役立つとされます(米国国立がん研究所)。

食べられない状態が長く続くと、飲み込む力が弱まり、食べ物が気管に入りやすくなることがあるとされます(健康長寿ネット)。むせやすくなったときは医療機関に相談してください。

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出典

公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット「食欲不振」 / 米国国立がん研究所(NCI)「Appetite Loss and Cancer Treatment」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。