医学知識
代謝性アシドーシス
代謝性アシドーシスは、体内の酸が増えたり重炭酸塩が減ったりすることによって血液が酸性に傾く状態です。吐き気や疲労感が現れるほか、呼吸が速く深くなるのが特徴です。
とは
代謝性アシドーシスとは、酸の生産過剰による血液中の酸の蓄積や、血液中からの重炭酸塩の過剰な喪失が原因で発生する状態です。血液検査でpHが正常範囲を下回り、軽度の場合は症状がないこともありますが、悪化すると極度の脱力感や眠気、吐き気が強くなります。重症例では心臓に問題が生じて血圧が下がり、ショックや昏睡に至ることがあります。
仕組み・はたらき
体内で酸の増加が調節系で対処しきれなくなると血液が酸性になります。血液のpHが下がると、呼吸を調節する脳が刺激を受けて呼吸がより速く深くなり、二酸化炭素の排出量を増やしてpHを正常に戻そうとします。また腎臓も尿に多くの酸を排出して酸性度を下げようとしますが、多量の酸が産生され続けると仕組みが機能しなくなり重度のアシドーシスを引き起こします。
関係する主な病気
代謝性アシドーシスを引き起こす主な病気には、1型糖尿病がコントロール不良の際に起こる糖尿病性ケトアシドーシスや、ショック状態が進行したときの乳酸アシドーシス、腎臓が正常に機能しない腎不全などがあります。また、下痢などによる重炭酸塩の喪失や、アルコールの慢性乱用によるケトアシドーシスなども原因となります。
関係する主な病気
代謝性アシドーシスに関連する国家試験問題
出典
- MSDマニュアル家庭版
- MSDマニュアル プロフェッショナル版
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