標準12誘導心電図でV4誘導の電極位置はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
V4誘導は、左第5肋間と左鎖骨中線との交点に電極を装着します。この位置は左心室の前壁から側壁にかけての情報を得るために重要であり、心尖部誘導とも呼ばれます。V1からV6までの胸部誘導の正確な装着位置を理解しておくことは、心電図の判読において基本中の基本となります。
選択肢ごとの解説
- 1. この位置はV1誘導の電極装着部位です。V1誘導は右室の情報を主に反映します。正しくは:V4誘導は「第5肋間と左鎖骨中線の交点」です。選びやすい理由:V誘導の初期の電極位置であり、V誘導全体の配置が曖昧な場合に、なんとなく近い場所を選んでしまう可能性があります。混同注意:V2誘導(第4肋間胸骨左縁)や、その他の胸部誘導の基本的な位置と混同されることがあります。
- 2. この位置はV2誘導の電極装着部位です。V2誘導は中隔の情報を主に反映します。正しくは:V4誘導は「第5肋間と左鎖骨中線の交点」です。選びやすい理由:V1に続いて覚える基本的な位置のため、V誘導の系列を正確に覚えていない場合に、選択肢として迷うことがあります。混同注意:V1誘導(第4肋間胸骨右縁)や、V3誘導(V2とV4の中間)と混同されることがあります。
- 3. 正解。V4誘導は、左第5肋間と左鎖骨中線との交点に装着されます。この位置は心臓の心尖部に近い前壁の情報を得るために重要な誘導です。
- 4. この位置はV5誘導の電極装着部位です。V5誘導は左心室の前側壁の情報を主に反映します。正しくは:V4誘導は「第5肋間と左鎖骨中線の交点」です。選びやすい理由:V4誘導のすぐ隣に位置するため、V誘導の電極位置を正確に区別できていない場合に誤って選んでしまうことがあります。特にV4、V5、V6は連続して配置されるため混同しやすいです。混同注意:V5誘導(左前腋窩線)やV6誘導(左中腋窩線)と混同されることがあります。
- 5. この位置はV6誘導の電極装着部位です。V6誘導は左心室の側壁の情報を主に反映します。正しくは:V4誘導は「第5肋間と左鎖骨中線の交点」です。選びやすい理由:V誘導の中でも比較的後方に位置するため、V4、V5と連続する胸部誘導の知識が曖昧な場合に、選択肢として迷う可能性があります。混同注意:V4誘導(左鎖骨中線)、V5誘導(左前腋窩線)と混同されることがあります。
国試ポイント
標準12誘導心電図の電極装着位置に関する問題は、基本的な知識として頻繁に出題されます。特にV誘導(胸部誘導)の各位置は、間違いやすいため注意が必要です。肋間と身体の目印(胸骨縁、鎖骨中線、腋窩線)を正確に覚えることが求められます。単に覚えるだけでなく、どの誘導が心臓のどの部位を反映しているかを理解することで、より深い知識として定着します。
混同注意
V1〜V6の胸部誘導の各電極位置(特にV3, V4, V5, V6)が互いに混同されやすいです。V3はV2とV4の中間、V4は鎖骨中線、V5は前腋窩線、V6は中腋窩線というように、基準となる線で区別して覚えることが重要です。また、右側胸部誘導や後壁誘導といった特殊な誘導の電極位置とも混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、V4以外のV1〜V6の胸部誘導のいずれかの位置、あるいは肢誘導の電極位置を問われる可能性があります。また、小児や右室梗塞が疑われる症例での特殊な誘導(右側胸部誘導:V3R〜V6Rなど)の知識も問われるかもしれません。さらに、電極を正しく装着しないことで生じるアーチファクトや誤診に関する応用問題が出題される可能性もあります。
関連知識
V1: 第4肋間胸骨右縁。V2: 第4肋間胸骨左縁。V3: V2とV4の中間。V4: 第5肋間左鎖骨中線。V5: 第5肋間左前腋窩線。V6: 第5肋間左中腋窩線。これらの胸部誘導の他に、肢誘導(標準双極誘導:I, II, III、単極肢誘導:aVR, aVL, aVF)の電極装着部位や、それぞれが心臓のどの面を観察しているかについても理解しておく必要があります。