徐脈性不整脈に分類されるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
徐脈性不整脈は、心臓の興奮発生源である洞結節の機能不全(洞不全症候群)や、心房から心室への興奮伝導障害(房室ブロック)などにより、心拍数が異常に低下する状態を指します。選択肢の中では、洞不全症候群がこれに該当します。他の選択肢はすべて頻脈性不整脈、または徐脈性ではない不整脈です。
選択肢ごとの解説
- 1. 心室細動は、心室が不規則かつ高速に興奮し、有効なポンプ機能が失われる非常に重篤な頻脈性不整脈です。心停止状態に当たります。正しくは:徐脈性不整脈に分類されるもの(例:洞不全症候群、房室ブロック)に置き換える必要があります。選びやすい理由:不整脈の一種であるため、頻脈と徐脈の区別が曖昧な場合に選んでしまう可能性があります。混同注意:洞機能不全や高度房室ブロックなどの徐脈性不整脈とは、その発生機序も緊急性も大きく異なります。
- 2. 心房粗動は、心房が規則的かつ高速に興奮する頻脈性不整脈の一種です。典型的な心電図所見として「ノコギリ波」が見られます。正しくは:徐脈性不整脈に分類されるものに置き換える必要があります。選びやすい理由:不整脈であることは確かですが、頻脈性不整脈の範疇に入るため、徐脈との区別がついていないと誤答しやすいです。混同注意:洞性徐脈や房室ブロックといった徐脈性不整脈とは、心拍数の変動方向が逆であり、発生部位も異なります。
- 3. 心室期外収縮は、心室から早期に発生する異常な興奮であり、一過性の心拍リズムの乱れです。単発であれば心拍数に大きな影響を与えず、頻発しても必ずしも徐脈を引き起こすわけではありません。連発する場合は頻脈性不整脈に分類されることがあります。正しくは:徐脈性不整脈に分類されるものに置き換える必要があります。選びやすい理由:「不整」という言葉から、心拍数が低下する不整脈だと誤解されることがありますが、本質的には徐脈性ではありません。混同注意:洞不全症候群や房室ブロックなどの、持続的に心拍数が低下する徐脈とは異なる概念です。
- 4. 正解。洞不全症候群は、心臓のペースメーカーである洞結節の機能が低下することにより、洞性徐脈、洞停止、洞房ブロックなど、徐脈を主症状とする不整脈群を指します。そのため、徐脈性不整脈に分類されます。
- 5. 発作性上室頻拍は、心房や房室結節を起源として、突然始まり突然停止する頻脈性不整脈です。心拍数が非常に速くなるのが特徴で、徐脈性ではありません。正しくは:徐脈性不整脈に分類されるものに置き換える必要があります。選びやすい理由:不整脈の一種であり、心拍数が変動する症状であるため、頻脈と徐脈の基本的な区別がついていない場合に誤って選択される可能性があります。混同注意:洞性徐脈や房室ブロックなどの徐脈性不整脈とは、心拍数の変動方向が対極に位置します。
国試ポイント
頻脈性不整脈と徐脈性不整脈の基本的な分類、および代表的な不整脈の種類を正確に理解しているかが問われる問題です。それぞれの不整脈が、心拍数にどのような影響を与えるかを把握しておく必要があります。
混同注意
頻脈性不整脈(心房細動、心室細動、発作性上室頻拍など)と徐脈性不整脈(洞不全症候群、房室ブロックなど)の分類に関する知識の混同が考えられます。また、不整脈の種類と、それが心拍数の上昇(頻脈)または低下(徐脈)のどちらを伴うのかという基本的な理解が曖昧だと誤りやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題される場合、特定の不整脈の心電図波形を提示してその種類を判別させる問題や、徐脈性不整脈の重症度(例:房室ブロックのⅠ度・Ⅱ度・Ⅲ度)に関する詳細な知識、あるいは頻脈性不整脈の緊急時の対応や治療法について問われる可能性があります。
関連知識
徐脈性不整脈の主な種類(洞不全症候群、房室ブロック)、頻脈性不整脈の主な種類(心房細動、心房粗動、発作性上室頻拍、心室頻拍、心室細動)とそれぞれの心電図所見、症状、治療法。不整脈の発生部位(上室性、心室性)と心拍数(頻脈性、徐脈性)による分類について、体系的に学習することが重要です。