水溶性ビタミンはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
葉酸(ビタミンB9)とピリドキシン(ビタミンB6)は、いずれもビタミンB群に属する水溶性ビタミンです。これらは過剰に摂取しても尿中に排泄されやすく、体内に蓄積されにくい特性を持ちます。一方、レチノール(ビタミンA)、トコフェロール(ビタミンE)、カルシフェロール(ビタミンD)は脂溶性ビタミンであり、体脂肪に蓄積されやすい性質があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。葉酸は、ビタミンB群に属する水溶性ビタミンの一つです。DNA合成や細胞増殖に不可欠な役割を担います。
- 2. レチノールは、ビタミンAの活性型であり、脂溶性ビタミンに分類されます。視覚や皮膚の健康維持に関与します。正しくは:レチノールは脂溶性ビタミンである。選びやすい理由:ビタミンAとして広く知られていますが、水溶性か脂溶性かという分類を曖昧に覚えていると誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:水溶性ビタミンであるビタミンB群やビタミンCなどと混同しやすい。
- 3. 正解。ピリドキシンは、ビタミンB6の化学名であり、水溶性ビタミンに分類されます。アミノ酸代謝など、様々な酵素反応の補酵素として機能します。
- 4. トコフェロールは、ビタミンEの化学名であり、脂溶性ビタミンに分類されます。強力な抗酸化作用を持ちます。正しくは:トコフェロールは脂溶性ビタミンである。選びやすい理由:抗酸化作用が知られているため、ビタミンCのような水溶性の抗酸化物質と混同し、水溶性であると誤解しやすいです。混同注意:水溶性ビタミンの中でも特に抗酸化作用のあるビタミンCと混同しやすい。
- 5. カルシフェロールは、ビタミンDの化学名であり、脂溶性ビタミンに分類されます。カルシウム代謝や骨形成に重要な役割を果たします。正しくは:カルシフェロールは脂溶性ビタミンである。選びやすい理由:骨の健康に不可欠なビタミンであるため、その重要性から分類を誤認する可能性があります。混同注意:ビタミンB群やC群といった水溶性ビタミンと混同しやすい。
国試ポイント
ビタミンの分類(水溶性または脂溶性)は、国家試験における生化学分野の基本的な知識として頻繁に出題されます。特に、各ビタミンの一般的な名称だけでなく、化学名も問われることが多いため、両方を正確に覚えていることが重要です。また、この問題のように複数の正答を選択させる形式もあります。
混同注意
ビタミンの分類においては、その化学名と一般的なビタミン名(例:ピリドキシンとビタミンB6)との対応関係、および水溶性ビタミン(B群、C)と脂溶性ビタミン(A, D, E, K)の明確な区別が混同しやすいポイントです。特に、脂溶性ビタミンは体内に蓄積されやすいため、過剰症のリスクがある点も関連知識として重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、提示されたビタミンの化学名が水溶性または脂溶性のどちらに分類されるかを瞬時に判別できるか、さらに各ビタミンの主要な生理作用についても説明できるかを確認しましょう。
関連知識
水溶性ビタミンには、ビタミンB群(B1チアミン、B2リボフラビン、B3ナイアシン、B5パントテン酸、B6ピリドキシン、B7ビオチン、B9葉酸、B12コバラミン)とビタミンC(アスコルビン酸)があります。脂溶性ビタミンには、ビタミンA(レチノール)、D(カルシフェロール)、E(トコフェロール)、K(フィロキノン、メナキノン)があります。それぞれの生理作用だけでなく、吸収・代謝・排泄経路の違いも理解しておくことが求められます。