グルコース測定におけるヘキソキナーゼ・グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ法で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
ヘキソキナーゼ・グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ法は、特異性が高く、測定原理が安定しているため、日本臨床化学会(JSCC)によってグルコース測定の勧告法として採用されており、日常検査で広く用いられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 酵素電極法は、電極に固定された酵素(例:グルコースオキシダーゼ)を用いてグルコースを電気化学的に測定する方法であり、ヘキソキナーゼ・グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ法とは測定原理が異なります。正しくは:酵素電極法は、主に血糖自己測定器などで利用される方法である。選びやすい理由:グルコース測定法の一種であるため、他の測定法と混同しやすい。混同注意:グルコースオキシダーゼを用いた酵素電極法。
- 2. ヘキソキナーゼ・グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ法では、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼの反応によりNAD+がNADHに、またはNADP+がNADPHに還元され、その際に生じるNADHまたはNADPHの吸光度(340nm)を測定します。NADそのものの吸光度を測定するわけではありません。正しくは:NADHまたはNADPHの吸光度を測定する。選びやすい理由:NAD(P)Hが測定に関わるため、NADの吸光度と短絡的に考えてしまう。混同注意:NAD+とNADHの役割、吸光度測定の対象物質。
- 3. アスコルビン酸(ビタミンC)は強力な還元剤であり、特にグルコースオキシダーゼ法では過酸化水素と競合反応を起こし、測定値に負の誤差を与える可能性があります。ヘキソキナーゼ・グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ法は、グルコースオキシダーゼ法と比較して、アスコルビン酸の影響を受けにくいとされています。正しくは:アスコルビン酸の影響をほとんど受けない、または受けにくい。選びやすい理由:一般的な酵素法では干渉物質の影響が問題となることが多いため、アスコルビン酸の影響を当然受けると考えてしまう。混同注意:グルコースオキシダーゼ(GOD)法。
- 4. グルコースは水溶液中でα-型とβ-型の異性体として存在し、ヘキソキナーゼは主にα-D-グルコースに作用します。β-D-グルコースも測定するためには、ムタロターゼによってα-型とβ-型の相互変換を促進させる必要があります。選びやすい理由:正答肢であるため、選択する必要がある。混同注意:特になし。正しい記述である。
- 5. 正解。ヘキソキナーゼ・グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ法は、グルコースに対する特異性が高く、共存物質の影響を受けにくいため、日本臨床化学会(JSCC)のグルコース測定勧告法として採用されています。選びやすい理由:正答肢であるため、選択する必要がある。混同注意:特になし。正しい記述である。
国試ポイント
グルコース測定法の原理とJSCC勧告法について正確に理解する。
混同注意
GOD法とHK法の違い、およびそれぞれの特性。
次に同じ論点が出たら
グルコース測定法に関する問題では、HK法がJSCC勧告法である点、NAD(P)Hの吸光度測定である点、特異性が高い点を中心に判断する。
関連知識
グルコースオキシダーゼ(GOD)法も汎用されるが、HK法の方が特異性や安定性に優れるため、JSCC勧告法とされている。ヘモグロビンA1cやグリコアルブミンも血糖コントロール指標として重要。