コレステロールから生成されるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
コレステロールを前駆体とするホルモンは、ステロイドホルモンに分類されます。代表的なものには、副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロンなど)や性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、テストステロンなど)があります。黄体ホルモン(プロゲステロン)は卵巣から分泌される性ホルモンの一種であり、これらのステロイドホルモングループに属するため、コレステロールを前駆体として合成されます。選択肢2、3、4、5のホルモンは、いずれもタンパク質またはペプチド、糖タンパク質ホルモンであり、アミノ酸を材料として合成されるため、コレステロールからは生成されません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。黄体ホルモン(プロゲステロン)はステロイドホルモンの一種であり、コレステロールを主な前駆体として体内で合成されます。これは性ホルモンに分類されます。
- 2. 成長ホルモンはタンパク質(ペプチド)ホルモンであり、アミノ酸を材料として合成されます。コレステロールからは生成されません。正しくは:成長ホルモンはタンプチク質(ペプチド)ホルモンであり、アミノ酸を材料とする。選びやすい理由:「ホルモン」という共通の名称を持つため、生化学的な分類を詳細に覚えていないと、誤ってステロイドホルモンと混同しやすい。混同注意:コレステロールを前駆体とするステロイドホルモンと、アミノ酸を前駆体とするペプチド/タンパク質ホルモンの分類。
- 3. 副甲状腺ホルモンはタンパク質(ペプチド)ホルモンであり、アミノ酸を材料として合成されます。コレステロールからは生成されません。正しくは:副甲状腺ホルモンはタンパク質(ペプチド)ホルモンであり、アミノ酸を材料とする。選びやすい理由:成長ホルモンと同様に、ホルモンであるという点から、前駆体を混同しやすい。混同注意:ステロイドホルモンとペプチド/タンパク質ホルモンの分類。
- 4. 卵胞刺激ホルモンは糖タンパク質ホルモン(ペプチドホルモンの一種)であり、アミノ酸を材料として合成されます。コレステロールからは生成されません。正しくは:卵胞刺激ホルモンは糖タンパク質ホルモンであり、アミノ酸を材料とする。選びやすい理由:性腺関連のホルモンであるため、性ホルモンの大部分がステロイド系であることと結びつけて誤解しやすい。混同注意:性腺から分泌されるステロイド性の性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン)と、下垂体から分泌されるペプチド性の性腺刺激ホルモン(FSH、LH)。
- 5. ヒト絨毛性ゴナドトロピンは糖タンパク質ホルモン(ペプチドホルモンの一種)であり、アミノ酸を材料として合成されます。コレステロールからは生成されません。正しくは:ヒト絨毛性ゴナドトロピンは糖タンパク質ホルモンであり、アミノ酸を材料とする。選びやすい理由:卵胞刺激ホルモンと同様に、性腺関連のホルモンであるため、ステロイド系と誤解しやすい。混同注意:性腺から分泌されるステロイド性の性ホルモンと、胎盤や下垂体から分泌されるペプチド性のゴナドトロピン系ホルモン。
国試ポイント
ホルモンの生化学的分類(ステロイドホルモン、ペプチド/タンパク質ホルモン、アミン類ホルモンなど)とその前駆体を正確に理解しているかが問われる基本的な問題です。特に、主要なホルモンがどの分類に属し、何から作られるかを覚えている必要があります。
混同注意
ステロイドホルモンとペプチドホルモン(特に性腺関連のホルモン)の分類。同じ機能軸(例:性ホルモン)に関わるホルモンでも、分泌臓器や化学構造によって前駆体が異なることを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次にこの論点が出題される場合、他の代表的なステロイドホルモンやペプチドホルモンの前駆体、あるいはそれぞれのホルモンの作用機序(受容体の位置、セカンドメッセンジャーの有無など)を問われる可能性があります。また、視床下部-下垂体-性腺軸など、内分泌系の調節機構における各ホルモンの分類と前駆体も重要な知識点となります。
関連知識
ステロイドホルモン:脂溶性で細胞内の受容体に結合。例:副腎皮質ホルモン(コルチゾール、アルドステロン)、性ホルモン(エストラジオール、プロゲステロン、テストステロン)。ペプチド/タンパク質ホルモン:水溶性で細胞膜の受容体に結合。例:インスリン、グルカゴン、成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、副甲状腺ホルモン、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン。アミン類ホルモン:前駆体はアミノ酸。例:甲状腺ホルモン(チロシンから誘導)、カテコールアミン(チロシンから誘導)。