Basedow病で認められるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
Basedow病は甲状腺機能亢進症の一つであり、過剰な甲状腺ホルモンが全身の代謝を促進するため、心臓の収縮力や拍動数が増加し、頻脈が認められる。これはβアドレナリン受容体の感受性亢進と直接的な心臓刺激作用による。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。Basedow病では甲状腺ホルモンの過剰分泌により、交感神経が刺激され、心拍数が増加するため頻脈が認められる。選びやすい理由:甲状腺機能亢進症の代表的な症状の一つであるため、正しく選択されやすい。混同注意:徐脈(甲状腺機能低下症の症状)
- 2. Basedow病では腸管運動が亢進するため便秘ではなく下痢が認められることが多い。便秘は甲状腺機能低下症の症状である。正しくは:下痢選びやすい理由:消化器症状と認識はするが、方向性を間違えやすい。混同注意:甲状腺機能低下症による便秘
- 3. Basedow病では発汗が増加し、皮膚は湿潤する。皮膚乾燥は甲状腺機能低下症の症状である。正しくは:皮膚湿潤選びやすい理由:皮膚症状を認識するが、亢進症と低下症の症状を混同しやすい。混同注意:甲状腺機能低下症による皮膚乾燥
- 4. フレイルは高齢者に多く見られる運動機能や認知機能の低下を指し、Basedow病に直接特異的な症状ではない。Basedow病では筋力低下をきたすことはあるが、フレイルとは異なる。正しくは:特異的な症状ではない選びやすい理由:Basedow病による筋肉の脆弱性や体重減少がフレイルと一部関連すると誤解されやすい。混同注意:Basedow病に伴う筋力低下とフレイルの概念
- 5. Basedow病では精神的な興奮やイライラ感が見られるが、記銘力低下は甲状腺機能低下症の症状である。正しくは:イライラ感、集中力低下選びやすい理由:精神神経症状と認識はするが、亢進症と低下症の症状を混同しやすい。混同注意:甲状腺機能低下症による記銘力低下
国試ポイント
Basedow病(甲状腺機能亢進症)の主要な臨床症状を理解し、特に代謝亢進に伴う症状を覚える。
混同注意
甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症の症状が混同しやすい。亢進症は代謝促進、低下症は代謝抑制と覚える。
次に同じ論点が出たら
Basedow病の症状を問う問題が出た場合、身体の代謝が亢進する方向の症状(例: 頻脈、体重減少、発汗増加)を探して判断する。
関連知識
Basedow病の症状には、頻脈の他に動悸、発汗増加、体重減少、食欲亢進、眼球突出、甲状腺腫大、手指振戦、イライラ感などがある。治療には抗甲状腺薬、放射性ヨウ素内服療法、手術などがある。