子宮頸癌の原因はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
子宮頸癌のほぼすべてのケースにおいて、高リスク型のヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が原因であることが科学的に確立されています。HPVワクチンは子宮頸癌の予防に有効です。
選択肢ごとの解説
- 1. EBウイルスは子宮頸癌の原因ではありません。これは伝染性単核球症や、バーキットリンパ腫、上咽頭癌などの発生に関与しています。正しくは:EBウイルスは伝染性単核球症やバーキットリンパ腫、上咽頭癌の原因です。選びやすい理由:ウイルスが原因となる癌が複数あるため、他のウイルス性癌と混同しやすいかもしれません。混同注意:他のウイルスが関与する癌(例:肝細胞癌とB型・C型肝炎ウイルス)
- 2. 単純ヘルペスウイルスは口唇ヘルペスや性器ヘルペスを引き起こしますが、子宮頸癌の直接的な原因ではありません。かつては関連が疑われましたが、現在はヒトパピローマウイルスが主要な原因と確立されています。正しくは:単純ヘルペスウイルスは口唇ヘルペスや性器ヘルペスの原因です。選びやすい理由:性感染症であるため、子宮頸癌と関連があるように思えるかもしれません。混同注意:性感染症を引き起こす他のウイルス
- 3. ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)は成人T細胞白血病・リンパ腫(ATLL)やHTLV-1関連脊髄症(HAM/TSP)の原因ですが、子宮頸癌の原因ではありません。正しくは:ヒトT細胞白血病ウイルスI型は成人T細胞白血病・リンパ腫の原因です。選びやすい理由:ヒトのがんに関与するウイルスとして知られているため、選択肢として選びやすいかもしれません。混同注意:他のヒト腫瘍ウイルス
- 4. 正解。ヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染は、子宮頸癌の主要かつほとんど唯一の原因であることが確立されています。特に高リスク型HPVが関与します。正しくは:正しい選択肢です。
- 5. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は後天性免疫不全症候群(AIDS)を引き起こし、免疫機能が低下することで日和見感染症や特定の悪性腫瘍(カポジ肉腫、悪性リンパ腫など)のリスクを高めますが、子宮頸癌の直接的な原因ではありません。ただし、HPV感染を遷延させ、子宮頸癌発症リスクを上昇させる補助的な因子とはなり得ます。正しくは:ヒト免疫不全ウイルスは後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因であり、免疫不全により特定のがんのリスクを高めます。選びやすい理由:免疫不全とがんの関連を想起させ、HPV感染とHIV感染が性感染症であるため、混同しやすいかもしれません。混同注意:免疫不全による他のがんの発症リスク上昇
国試ポイント
子宮頸癌の原因となるウイルスについて、正確な知識があるかを問う問題です。特定の疾患と原因となる微生物の組み合わせは、感染症学や病理学の基本的な知識として頻繁に出題されます。
混同注意
子宮頸癌の原因ウイルスと、他のウイルスが関与する癌(例:肝細胞癌とB型・C型肝炎ウイルス、成人T細胞白血病・リンパ腫とHTLV-1、上咽頭癌とEBウイルス)を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、他のウイルス性癌の種類とそれぞれの原因ウイルス(例:肝細胞癌-HBV/HCV、成人T細胞白血病-HTLV-1、バーキットリンパ腫/上咽頭癌-EBV)についても問われる可能性が高い。また、各ウイルスの主な感染経路や、関連する予防法(ワクチンなど)も確認する必要がある。
関連知識
HPVワクチンによる子宮頸癌予防、HPVのタイプ(高リスク型、低リスク型)、HPV感染経路、パップテスト(子宮頸部細胞診)によるスクリーニングの重要性、性感染症。