胎生中期において主要な造血組織はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
胎生期における造血組織は時期によって変化します。胎生初期(妊娠3週頃から3ヶ月頃)には卵黄囊が主要な造血部位ですが、胎生中期(妊娠6週頃から出生直前)には肝臓にその機能が移行し、赤血球や白血球などの血球産生が活発に行われます。脾臓もこの時期に造血に関与しますが、主要な組織は肝臓です。骨髄が主要な造血組織となるのは胎生後期(妊娠4-5ヶ月頃から出生後)です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。胎生中期(妊娠6週頃から出生直前まで)には、造血機能の中心は肝臓へと移行し、赤血球や白血球などの血球細胞が主にここで産生されます。
- 2. 脾臓も胎生期に造血機能を持つことがありますが、肝臓が主要な造血組織となる胎生中期においては、その役割は補助的です。正しくは:胎生中期において主要な造血組織は肝臓であり、脾臓は補助的な役割を担います。選びやすい理由:脾臓は成人においてもリンパ球の成熟など免疫機能や古い血球の破壊に関わるため、造血機能を持つと連想されやすいです。また、胎生期には肝臓とともに造血に関わるため、正答と間違えやすいです。混同注意:肝臓と脾臓が胎生期に両方とも造血に関わる点で混同しやすいです。しかし、「主要な」造血組織は肝臓です。
- 3. 卵黄囊は胎生初期(妊娠3週頃から3ヶ月頃まで)に最も初期の造血を担いますが、胎生中期にはその機能は大幅に低下しています。正しくは:胎生初期(妊娠3週〜3ヶ月頃)の主要な造血組織は卵黄囊です。選びやすい理由:造血が最初に始まる部位であるため、造血組織として印象に残りやすいです。混同注意:造血の「始まりの場所」と「中期の主要な場所」を混同しやすいです。
- 4. 骨髄が主要な造血組織となるのは胎生後期(妊娠4-5ヶ月頃から出生後)であり、胎生中期にはまだ主要な役割ではありません。脊椎骨の骨髄もこの時期から徐々に造血を開始しますが、主要ではありません。正しくは:骨髄が主要な造血組織となるのは胎生後期から出生後です。選びやすい理由:成人においては骨髄が主要な造血器官であるため、一般知識から連想しやすいです。混同注意:成人での造血部位と胎生期の造血部位の推移を混同しやすいです。胎生期の段階的な造血部位の変化を理解していないと間違えやすいです。
- 5. 骨髄が主要な造血組織となるのは胎生後期(妊娠4-5ヶ月頃から出生後)であり、胎生中期にはまだ主要な役割ではありません。大腿骨の骨髄も胎生後期以降に造血機能を持つようになります。正しくは:骨髄が主要な造血組織となるのは胎生後期から出生後です。選びやすい理由:骨髄が造血器官であることは正しいですが、時期と部位の特異性を理解していないと選んでしまうことがあります。大腿骨は成人の主要な造血骨の一つでもあります。混同注意:骨髄造血の開始時期と、胎生中期における主要な造血器官を混同しやすいです。また、脊椎骨と大腿骨のどちらの骨髄も、この時期には主要な造血部位ではないため、選択肢として区別する意味は薄いです。
国試ポイント
胎生期の造血組織の部位と時期の推移に関する知識を問う問題です。特に、それぞれの時期における「主要な」造血器官を正確に理解しているかが重要となります。
混同注意
卵黄囊(初期)、脾臓(補助的関与)、骨髄(後期)と、肝臓(中期)の役割を混同しやすいです。特に、「主要な」という言葉を読み飛ばすと、造血に関わる全ての臓器が選択肢にあるため間違えやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、胎生初期や胎生後期における主要な造血組織を問われたり、成人における造血部位や、各造血器官で主に産生される血球の種類など、より詳細な知識が問われる可能性があります。
関連知識
・卵黄囊造血期: 妊娠3週〜3ヶ月。主に赤血球産生。 ・肝臓造血期: 妊娠6週〜出生直前。肝臓が主、脾臓も関与。赤血球、白血球、血小板産生。 ・骨髄造血期: 妊娠4-5ヶ月〜出生後。胎生後期から骨髄が造血の中心となり、出生後も主要な造血組織である。 ・出生後は、骨髄(特に脊椎、胸骨、腸骨、頭蓋骨など)が主要な造血器官。小児期には長管骨の骨髄も造血に関わるが、成人では脂肪髄に置き換わる。