AとBの論理演算を模式化した図を示す。斜線部分を示すのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
図では、AとBの共通部分(A AND B)だけが斜線になっておらず、それ以外のすべての領域が斜線になっています。これはAND(論理積)の否定であるNAND(否定論理積)を表します(公式正答5)。
選択肢ごとの解説
- 1. ORはAとBのいずれか一方または両方に属する全ての領域を示します。図の斜線部分はAとBの共通部分を含まないため、ORではありません。正しくは:ORを示すには、AとBの円が重なる部分も含め、両方の円の全体が斜線で示される必要があります。選びやすい理由:最も基本的な論理演算の一つであり、AまたはBのどちらかに属する部分と混同しやすいかもしれません。混同注意:AND(論理積)やXOR(排他的論理和)と混同しやすいです。
- 2. ANDはAとBの両方に共通する領域のみを示します。図の斜線部分はAとBの共通部分を除いた領域であるため、ANDではありません。正しくは:ANDを示すには、AとBの円が重なっている中央部分のみが斜線で示される必要があります。選びやすい理由:最も基本的な論理演算であり、NANDの否定元となるため、関連性から選択肢として意識されるかもしれません。混同注意:OR(論理和)やNAND(否定論理積)と混同しやすいです。
- 3. NORはAとBのどちらにも属さない、円の外側の領域全体を示します。図の斜線部分はAまたはBのどちらかに属する部分も含むため、NORではありません。正しくは:NORを示すには、AとBの円の外側部分のみが斜線で示される必要があります。選びやすい理由:否定を伴う論理演算であるため、NANDと混同される可能性があります。混同注意:NAND(否定論理積)やNOT(否定)と混同しやすいです。
- 4. NOTは単一の命題(例:NOT A)を否定する演算であり、通常、二つの集合のベン図全体を指す場合はより具体的な論理演算(NANDやNORなど)が使われます。図の斜線部分を直接的に『NOT』と表現するのは適切ではありません。正しくは:NOTは、ある特定の集合(例:A)の補集合(Aではない部分)を示す場合に用いられます。この図では二つの集合の関係を指すため、より具体的な複合演算子が必要です。選びやすい理由:NANDやNORに『NOT』が含まれるため、単純な否定演算と誤解して選びやすいかもしれません。混同注意:NAND(否定論理積)やNOR(否定論理和)と混同しやすいです。これらは複合的な否定演算です。
- 5. 正解。NANDは『A AND B(AとBの共通部分)の否定』、つまりAとBの共通部分以外の全ての領域を示します。提示されたベン図の斜線部分は、このNANDの定義と完全に一致します。
国試ポイント
論理演算の基本的な種類(AND、OR、NOT、NAND、NOR、XORなど)とそのベン図表現を正確に理解しているかが問われます。特に、否定を伴うNANDやNORがベン図のどの領域を示すかを正確に識別できることが重要です。
混同注意
NANDとNOR、NANDとXOR(排他的論理和)のベン図表現を混同しやすいです。また、ANDやORといった基本的な演算と、それらを否定したNANDやNORを混同しないよう注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、他の論理演算子(OR、AND、NOR、XORなど)のベン図表現や真理値表が正確に理解できているかを確認してください。特に、真理値表とベン図が一致しているかを重点的に学習することが重要です。
関連知識
ブール論理、真理値表、ド・モルガンの法則(例:NOT (A AND B) = (NOT A) OR (NOT B))、論理回路の基本。情報科学や電気工学の基礎知識としても重要です。