コンピュータが瞬間的な停電により電源を失った場合、途切れることなく電源を供給する装置はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
瞬間的な停電時にも電力供給を継続し、接続されている機器の正常な動作を維持する装置は無停電電源装置(UPS: Uninterruptible Power Supply)です。これにより、データの破損やシステムの予期せぬ停止を防ぎ、安全にシャットダウンするための時間を提供します。
選択肢ごとの解説
- 1. 誤り。CPUはコンピュータの演算処理を行う主要な部品であり、電源供給機能はありません。正しくは:CPUはコンピュータの演算処理を行う部品であり、電源供給機能は持ちません。選びやすい理由:コンピュータの「脳」とも呼ばれる主要部品であるため、重要であることは事実ですが、電源供給とは役割が異なります。混同注意:コンピュータの構成要素であることは正しいですが、その機能(演算処理)と電源供給は全く別のものです。
- 2. 誤り。モデムはデジタル信号とアナログ信号を相互変換し、データ通信を行うための機器です。電源供給機能はありません。正しくは:モデムはデータ通信のための機器であり、電源供給機能はありません。選びやすい理由:コンピュータの周辺機器として一般的に知られているため、選択肢に含まれることで惑わされる可能性があります。混同注意:ネットワーク接続に必要な機器ですが、電力供給とは役割が異なります。
- 3. 誤り。RAMはコンピュータがデータを一時的に記憶するためのメモリであり、電源供給機能はありません。停電時には内容が失われる揮発性メモリです。正しくは:RAMはデータの一時記憶を行うメモリであり、電源供給の役割は持ちません。選びやすい理由:コンピュータの動作に不可欠な高速メモリであるため、システム全体を支える重要な役割を持つと誤解するかもしれません。混同注意:コンピュータの記憶装置の一つですが、電源供給機能とは無関係です。
- 4. 誤り。SCSIは、ハードディスクドライブや光学ドライブなどの周辺機器をコンピュータに接続するためのインターフェース規格です。電源供給機能はありません。正しくは:SCSIは周辺機器接続のインターフェース規格であり、電源供給機能は持ちません。選びやすい理由:周辺機器の接続規格であるため、コンピュータシステム全体を構成する一部と考えるかもしれませんが、直接的な電源供給とは異なります。混同注意:機器間の接続方法に関する規格であり、電力供給とは役割が異なります。
- 5. 正解。正しい。UPS(Uninterruptible Power Supply)は、停電が発生した際にコンピュータやその他の電子機器へ一時的に電力を供給し続ける装置であり、システムがシャットダウンするまでの時間稼ぎやデータの保護に不可欠です。
国試ポイント
臨床検査技師国家試験では、検査機器を扱う上で必要な基本的なコンピュータ知識や周辺機器の役割について問われることがあります。特に、精密な検査機器で得られたデータの保護という観点から、電源関連機器の重要性は理解しておくべきです。
混同注意
安定化電源(AVR: Automatic Voltage Regulator)と混同しやすいですが、AVRは電圧の変動を抑えるもので、停電時に電源を供給する機能はありません。また、単なる電源タップや延長コードと混同しないことも重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合、コンピュータシステムの「周辺機器の役割」や「データ保護のための設備」について、より詳細な知識が問われる可能性があります。例えば、バックアップシステムの具体的な種類やデータ復旧に関する知識、あるいはネットワーク機器の役割などが考えられます。
関連知識
UPSの主な機能には、停電時の電源供給のほか、電圧変動の抑制(サージ保護、電圧安定化)、ノイズフィルタリングなどがあります。また、UPSにはオフライン方式、ラインインタラクティブ方式、常時インバータ給電方式などの種類があり、それぞれ特徴や保護レベルが異なります。臨床検査室では、高価で精密な検査機器の安定稼働とデータ保全のためにUPSが導入されることが一般的です。