赤血球に出現する封入体はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
好塩基性斑点は赤血球内に残存するリボソームの凝集で、鉛中毒や溶血性貧血などで見られます。Schüffner斑点は、マラリア原虫(特に三日熱マラリア原虫や卵形マラリア原虫)に感染した赤血球内に特異的に出現する封入体です。これらはどちらも赤血球に出現する封入体として正しいです。一方、中毒性顆粒、Döhle小体は好中球に、Russell小体は形質細胞に見られるものです。
選択肢ごとの解説
- 1. 中毒性顆粒は好中球の細胞質に出現する異常顆粒であり、赤血球には見られません。正しくは:好中球の細胞質に出現する異常顆粒です。選びやすい理由:血液細胞に見られる封入体という点で混同しやすいですが、出現する細胞の種類が異なります。混同注意:赤血球内の封入体と、他の血球に見られる封入体・顆粒の区別。
- 2. Döhle小体は好中球の細胞質に出現する青色好性の封入体であり、赤血球には見られません。正しくは:好中球の細胞質に出現する青色好性の封入体です。選びやすい理由:血液細胞に見られる封入体という点で混同しやすいですが、出現する細胞の種類が異なります。混同注意:赤血球内の封入体と、他の血球に見られる封入体・顆粒の区別。
- 3. Russell小体は形質細胞の細胞質内に出現する免疫グロブリンの封入体であり、赤血球には見られません。正しくは:形質細胞の細胞質内に出現する免疫グロブリンの封入体です。選びやすい理由:血液細胞に見られる封入体という点で混同しやすいですが、出現する細胞の種類が異なります。混同注意:赤血球内の封入体と、他の血球に見られる封入体・顆粒の区別。
- 4. 正解。好塩基性斑点(basophilic stippling)は、赤血球内に残存したリボソームが凝集して見える封入体であり、貧血などで観察されます。
- 5. 正解。Schüffner斑点(Schüffner's dots)は、マラリア原虫(主に熱帯熱マラリア原虫を除く三日熱マラリア原虫や卵形マラリア原虫)に感染した赤血球内に見られる封入体です。原虫の発育に伴い赤血球質に発現する顆粒状のものです。
国試ポイント
この問題は、各血球(赤血球、白血球、形質細胞など)に出現する代表的な封入体や異常顆粒の名称と、それがどの細胞に現れるかを正確に区別できるかを問うものです。特に赤血球内の封入体は種類が多いため、それぞれの特徴を理解しておく必要があります。
混同注意
赤血球内の封入体(Howell-Jolly小体、Pappenheimer小体、Heinz小体など)と、白血球(特に好中球)や形質細胞など他の血球に見られる異常(中毒性顆粒、Döhle小体、Russell小体、Auer小体など)との混同。また、見た目が似ている封入体の名称の混同。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、各封入体の原因物質(DNA、RNA、鉄、ヘモグロビン、原虫など)や、関連する疾患、染色法(超生体染色など)も問われる可能性があります。また、画像と結びつけて問われることも想定されます。
関連知識
Howell-Jolly小体(DNA残渣)、Pappenheimer小体(鉄顆粒)、Heinz小体(変性ヘモグロビン)も赤血球内封入体である。赤血球の封入体は、貧血の鑑別診断や特定の疾患(マラリアなど)の診断に重要である。