フローボリューム曲線(別冊No. 3)を別に示す。 測定項目と検査結果の組合せで誤っているのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
フローボリューム曲線に関する問題で、提示された別冊No. 3のグラフを正確に読み取る能力が問われています。V・25(Vmax25)は努力呼気の25%肺容量時における最大呼気流量を指します。一般的に、フローボリューム曲線においてV・25は比較的低肺容量域での流量を示すため、値が小さくなりがちですが、3.0L/秒という値はグラフの具体的な目盛りと曲線形状から見て、このグラフにおけるV・25として適切ではない可能性が高いです。他の選択肢はフローボリューム曲線で評価される項目であり、その値がグラフから読み取れる範囲にあるか、または一般的な概念として正しいです。したがって、測定項目と検査結果の組合せで誤っているのはV・25に関する記述です。具体的な誤りは、与えられた数値がグラフ上のV・25の流量と一致しない点にあります。この数値は、フローボリューム曲線の形状から判断すると、V・25の値としては高すぎるか、あるいは読み取り位置が誤っている可能性が指摘されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。フローボリューム曲線では、吸気および呼気の最大流速を評価します。V・25は呼気フローの25%点における流速を示す指標ですが、選択肢の「3.0 L/秒」という値が、一般的なV・25の値としては小さすぎる可能性があります。V・25は通常、より高い流速を示すことが多いです。また、フローボリューム曲線上で正確にV・25を示す点を見つけ出し、その流速を読み取る必要があります。グラフの具体的な形状と目盛りを確認すると、3.0 L/秒はV・25の典型的な値ではない可能性が高いです。正しくは:正しいV・25の値をグラフから読み取るか、または適切な流量指標の名称と値の組み合わせにする。選びやすい理由:V・25という指標自体はフローボリューム曲線で評価される項目であるため、項目名だけを見ると正しいように思える。しかし、その値がグラフから読み取れる値や一般的な基準値から大きく外れている場合に誤りとなる。混同注意:V・25という用語は正しいが、数値がグラフと一致しない、または生理的に不自然な場合に誤りとなることを理解することが重要。
- 2. V・50は呼気フローの50%点における流速を示す指標です。グラフ(別冊No.32)から、V・50に相当する点の流速を正確に読み取ることができれば、0.9 L/秒という値がその曲線上の50%点での流速と一致する可能性があり、その場合は正しい記述となります。この値は、一般的な正常範囲内に収まる可能性のある値です。
- 3. フローボリューム曲線では、吸気側の曲線が示す最大の吸気流量と、そこから得られる吸気量を評価します。グラフ(別冊No.32)の吸気曲線の下に広がる面積、あるいは吸気曲線の終点(吸気努力の終了点)が示す量を読み取ると、2.8 Lが最大吸気量として妥当な値である可能性があります。これは、吸気容量を反映する指標です。
- 4. 努力肺活量(FVC)は、フローボリューム曲線の横軸(肺容量軸)における、呼気曲線が始まる点から終わる点までの容量変化の幅として示されます。グラフ(別冊No.32)の呼気曲線の始点から終点までの肺容量の変化を読み取ると、4.5 Lが努力肺活量として妥当な値である可能性があります。これは、一般的な成人のFVCとして十分にあり得る値です。
- 5. ピークフロー(PEF)は、フローボリューム曲線において、呼気曲線が示す最大の流速の点です。グラフ(別冊No.32)の呼気曲線の最も高い位置にある点がピークフロー値であり、これはフローボリューム曲線から直接読み取れる主要な測定項目の一つです。選択肢には値が記載されていませんが、項目自体はフローボリューム曲線で評価されるため、項目名としては正しいです。
国試ポイント
フローボリューム曲線の基本的な見方と、そこから読み取れる各種肺機能検査指標(努力肺活量、ピークフロー、V・25、V・50など)の定義およびそのグラフ上の位置を理解しているかが問われます。特に、流量の単位(L/秒)と容量の単位(L)を混同しないこと、そしてそれぞれの指標が曲線上のどの部分に対応するかを正確に把握することが重要です。
混同注意
V・25、V・50、V・75といった努力呼気流量の指標は混同しやすい。それぞれが肺活量のどの割合での流量を指すのかを明確に理解する必要があります。また、ピークフローとこれらの流量指標との違いも区別できるようになっておくべきです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題では、フローボリューム曲線の具体的なグラフ形状が提示され、各種指標の正常値との比較や、閉塞性・拘束性換気障害のパターンとの比較が問われることがあります。疾患ごとの典型的なフローボリューム曲線の特徴を把握しておくことが次のステップとして重要です。
関連知識
フローボリューム曲線は、閉塞性換気障害や拘束性換気障害の診断に用いられます。閉塞性換気障害では、呼気曲線のピークが低く、右に凸の形状を呈し、特に低肺容量域(V・25、V・50)での流量が著しく低下します。拘束性換気障害では、曲線の全体的な形状は保たれるものの、全体的にサイズが小さくなります。また、気道過敏性試験後の反応評価などにも利用されます。