類上皮肉芽腫の形成を特徴としない病態はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
類上皮肉芽腫とは、マクロファージが類上皮細胞に変化し、集簇して形成される肉芽腫で、結核やサルコイドーシス、梅毒、Hansen病などの特定の疾患で特徴的に見られます。慢性膵炎は膵臓の線維化や萎縮、膵石形成が主であり、類上皮肉芽腫の形成は通常認められません。したがって、類上皮肉芽腫の形成を特徴としないのは慢性膵炎です。
選択肢ごとの解説
- 1. 梅毒はスピロヘータ感染によって引き起こされ、ゴム腫と呼ばれる類上皮肉芽腫を形成することがあります。正しくは:梅毒は類上皮肉芽腫を形成する疾患です。選びやすい理由:炎症性疾患であるため、肉芽腫との関連を疑いやすいです。混同注意:他の感染症による肉芽腫と混同しやすいかもしれません。
- 2. 結核症はマイコバクテリウム結核菌感染による代表的な疾患で、乾酪壊死を伴う類上皮肉芽腫(結核結節)を形成します。正しくは:結核症は類上皮肉芽腫を形成する代表的な疾患です。選びやすい理由:肉芽腫性疾患の典型例として知られているため、選択肢として目を引きます。混同注意:結核以外の肉芽腫性疾患と混同する可能性があります。
- 3. 正解。慢性膵炎は膵臓の持続的な炎症により、線維化や膵石形成などが特徴ですが、類上皮肉芽腫の形成は通常認められません。
- 4. Hansen病(らい病)はマイコバクテリウム・レプラエ感染により、皮膚や神経に特徴的な類上皮肉芽腫(らい腫)を形成します。正しくは:Hansen病は類上皮肉芽腫を形成する疾患です。選びやすい理由:皮膚病変が特徴的であり、炎症性疾患として肉芽腫との関連を考えることがあります。混同注意:他の感染症による皮膚肉芽腫と混同する可能性があります。
- 5. サルコイドーシスは全身性炎症性疾患で、非乾酪性類上皮肉芽腫を様々な臓器に形成するのが特徴です。正しくは:サルコイドーシスは類上皮肉芽腫を形成する代表的な疾患です。選びやすい理由:全身に非乾酪性肉芽腫を形成する代表的な疾患であるため、肉芽腫との関連が強く印象に残ります。混同注意:乾酪壊死を伴う結核性肉芽腫と混同しやすいですが、サルコイドーシスは非乾酪性です。
国試ポイント
この問題は、主要な疾患における肉芽腫性炎症の有無、特に類上皮肉芽腫の形成を特徴とする疾患とそうでない疾患を区別できるかを確認しています。各疾患の病理学的特徴を正確に理解していることが重要です。
混同注意
様々な炎症性疾患が選択肢に含まれるため、肉芽腫性炎症、特に類上皮肉芽腫の有無を正確に覚えていないと誤答しやすいです。特にサルコイドーシスと結核症は代表的な類上皮肉芽腫性疾患であり、混同せずにその特徴を理解する必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、疾患名を見て「この疾患は肉芽腫を形成するか、しないか」「もし形成するなら、どのようなタイプの肉芽腫か(類上皮肉芽腫か、乾酪壊死を伴うかなど)」を瞬時に判断できるかを確認します。特に代表的な肉芽腫性疾患はしっかり覚えている必要があります。
関連知識
肉芽腫性炎症の種類(類上皮肉芽腫、異物肉芽腫など)、それぞれの疾患で認められる肉芽腫の組織学的特徴(乾酪壊死の有無など)。肉芽腫を形成する感染症(結核菌、真菌、梅毒トレポネーマなど)と非感染症(サルコイドーシス、クローン病など)。