小葉構造を持つのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
肝臓は、その機能的・構造的単位として「肝小葉」を持ちます。肝小葉は、中心静脈を中心に肝細胞が放射状に配列し、その周囲には門脈、肝動脈、胆管が集合したグリソン鞘が配置される特徴的な六角柱状の構造です。この構造により、肝臓の代謝機能、解毒機能、胆汁生成機能などが効率的に行われます。他の選択肢の臓器は、それぞれ独自の組織構造を持ちますが、肝小葉のような形態学的単位は持ちません。
選択肢ごとの解説
- 1. 大脳は神経細胞体や軸索などから構成される層構造(大脳皮質)や核構造を持ちますが、肝小葉のような小葉構造は持ちません。正しくは:大脳は肝小葉構造を持ちません。選びやすい理由:臓器の構造に関する知識が曖昧な場合、他の選択肢と同様に選択肢として検討される可能性があります。混同注意:他の臓器の機能的・形態的単位と混同する可能性があります。
- 2. 正解。肝臓は、肝細胞が中心静脈の周囲に放射状に配列し、その間に類洞や胆管が走行する「肝小葉」という独自の構造を基本単位として持ちます。この構造は肝臓の機能的な特徴を反映しています。選びやすい理由:正確な知識があれば、迷うことなく正解できます。
- 3. 脾臓は、白脾髄と赤脾髄に大別される構造を持ちますが、肝小葉のような明確な小葉構造は有しません。リンパ組織と血液ろ過の機能単位はありますが、名称として「小葉」は一般的ではありません。正しくは:脾臓は肝小葉構造を持ちません。選びやすい理由:リンパ系臓器であり、肝臓と同様に実質臓器であるため、構造を混同しやすいかもしれません。混同注意:リンパ小節や髄索、脾索といった脾臓内の微細構造と肝小葉を混同する可能性があります。
- 4. 副腎は皮質と髄質に分かれ、皮質はさらに球状帯、束状帯、網状帯という層構造を持ちますが、肝小葉のような独立した小葉構造は持ちません。正しくは:副腎は肝小葉構造を持ちません。選びやすい理由:内分泌腺であり、他の実質臓器との構造的な違いが明確でない場合に選んでしまう可能性があります。混同注意:副腎皮質の層構造と肝小葉構造を混同する可能性があります。
- 5. 膀胱は尿を貯留する袋状の臓器であり、移行上皮と筋層が主な構成要素ですが、肝小葉のような小葉構造は一切持ちません。正しくは:膀胱は肝小葉構造を持ちません。選びやすい理由:構造が全く異なるため、混同することは少ないですが、知識が不確かな場合は排除できないかもしれません。混同注意:他の実質臓器の構造と混同することはありませんが、臓器の種類が多岐にわたるため、基本的な構造の知識が問われます。
国試ポイント
この問題は、主要な臓器の基本的な組織構造に関する知識を問うものです。特に、各臓器に特有の構造名称とその特徴を正確に理解しているかが試されます。臨床検査技師として、各臓器の機能と関連付けてその組織学的特徴を把握しておくことが重要です。
混同注意
各臓器の機能単位や組織学的特徴の名称を混同しやすいです。例えば、腎臓のネフロン、肺の肺胞、脾臓の白脾髄・赤脾髄といったように、それぞれに特徴的な構造がありますが、「小葉構造」という言葉が指す具体的な形態が理解されていないと誤答につながります。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出題された場合、他の実質臓器(腎臓、肺、膵臓など)の機能的・構造的単位の名称とその特徴に注目して解答します。特に、特定の「〜小葉」という名称を持つ臓器は限られているため、それらを重点的に覚える必要があります。
関連知識
主要臓器(肝臓、腎臓、肺、脾臓、膵臓、副腎、甲状腺など)の組織学的な基本構造、機能的単位、特徴的な細胞配列。特に、内分泌腺における小葉構造の有無や、実質臓器における基本単位の名称と役割。