下垂体後葉ホルモンはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
下垂体後葉から分泌されるホルモンは、視床下部で産生され、軸索輸送されて下垂体後葉に貯蔵された後、放出されるオキシトシンとバソプレシン(抗利尿ホルモン)の2種類です。他の選択肢のホルモンは下垂体前葉から分泌されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。オキシトシンは視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌されるホルモンで、子宮収縮や乳汁分泌促進作用があります。
- 2. 甲状腺刺激ホルモン (TSH) は下垂体前葉から分泌されるホルモンであり、下垂体後葉からは分泌されません。正しくは:甲状腺刺激ホルモンは下垂体前葉から分泌されます。選びやすい理由:ホルモン名としては一般的なため、深く考えずに選んでしまう可能性があります。混同注意:下垂体前葉ホルモンと混同しやすいです。
- 3. 成長ホルモン (GH) は下垂体前葉から分泌されるホルモンであり、下垂体後葉からは分泌されません。正しくは:成長ホルモンは下垂体前葉から分泌されます。選びやすい理由:成長に関わる重要なホルモンであるため、脳下垂体からの分泌という点で正解だと思い込む可能性があります。混同注意:下垂体前葉ホルモンと混同しやすいです。
- 4. 正解。バソプレシンは視床下部で産生され、下垂体後葉から分泌されるホルモンで、腎臓での水再吸収促進作用(抗利尿作用)があります。混同注意:「抗利尿ホルモン」という別名も覚えておく必要があります。
- 5. プロラクチン (PRL) は下垂体前葉から分泌されるホルモンであり、下垂体後葉からは分泌されません。正しくは:プロラクチンは下垂体前葉から分泌されます。選びやすい理由:乳腺の発達や乳汁産生に関わるため、オキシトシンと関連付けてしまい、同じ下垂体後葉だと誤解する可能性があります。混同注意:下垂体前葉ホルモンであり、同じ乳汁関連のホルモンであるオキシトシン(下垂体後葉)と混同しやすいです。
国試ポイント
下垂体前葉と後葉から分泌される主要なホルモンの種類を正確に区別できるかが問われています。特に、産生場所が視床下部で、分泌場所が下垂体後葉であるホルモン(オキシトシンとバソプレシン)のペアを覚えている必要があります。
混同注意
下垂体前葉ホルモンと下垂体後葉ホルモン。特に乳汁分泌に関連するプロラクチン(前葉)とオキシトシン(後葉)は混同しやすい。また、バソプレシンとアルドステロン(副腎皮質)の利尿関連の作用も混同しやすいですが、この問題では直接問われていません。
次に同じ論点が出たら
下垂体の各部位から分泌されるホルモン名だけでなく、それぞれのホルモンの標的臓器や主な生理作用についても理解しているかを確認します。また、視床下部と下垂体の関係性(特に後葉ホルモンの産生と分泌)を問う問題が出る可能性があります。
関連知識
下垂体前葉ホルモン: 甲状腺刺激ホルモン (TSH), 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH), 成長ホルモン (GH), 卵胞刺激ホルモン (FSH), 黄体形成ホルモン (LH), プロラクチン (PRL)。下垂体後葉ホルモン: オキシトシン, バソプレシン(抗利尿ホルモン, ADH)。これらのホルモンが視床下部によってどのように制御されているか(放出ホルモン・抑制ホルモン)も理解しておくことが重要です。